コロナ禍による変則開催によって準決勝からの参戦となった2020年度大会以来のベスト4進出となるG大阪は、2017年度大会以来のベスト4進出となる横浜FMと対戦する。
明治安田J1第35節・名古屋戦から中3日の連戦となるG大阪。「名古屋戦に勝って、勢いを持って天皇杯を目指したい」と一森 純が話したとおり、名古屋を3-2で下し、勢いに乗って天皇杯に挑むことになる。
攻撃をけん引するウェルトンが出場停止なのは痛手だが、名古屋戦では途中出場の福田 湧矢が決勝ゴールを叩き込んだり、成長著しい坂本 一彩がJ1で初の1試合2ゴールをゲットしたりと、攻撃陣は活性化している。「若い選手がグッと出てきたのはチームにとっても良いこと」と、宇佐美 貴史はチームの底上げに手ごたえを口にする。また、苦手としてきた3バックのチームを打ち破っての3得点は、大きな自信になるはずだ。
リーグ戦での逆転優勝の可能性は数字の上では残っているが、チームにとって現在最もプライオリティーが高いのは天皇杯の優勝である。
2015年度大会の優勝を知るのは、現状のレギュラー陣では宇佐美のみ。“常勝ガンバ”を知る1人として、チームで最もタイトルに飢えている選手と言っても過言ではないだろう。その宇佐美は、天皇杯を見据えて名古屋戦は60分からの起用となり、その中でも絶妙なパスで決勝点をお膳立て。過度な疲労感はないはずで、彼が横浜FM撃破に向けてのキーマンになるのは間違いない。
対する横浜FMは、AFCチャンピオンズリーグエリートリーグステージ第3節・山東(中国)戦から中4日でパナスタに乗り込んでくる。ジョン ハッチンソン監督は山東戦で、直近のリーグ戦からスタメンを複数入れ替えていた。今季国内で唯一残されたタイトル獲得に向けて、天皇杯はベストの布陣を送り込んでくるはずだ。
その山東戦は2-2のドローで終わっているが、アンデルソン ロペスとヤン マテウスがそれぞれゴールをゲット。昨季のチームメートである一森が守るG大阪のゴールに向かって、アグレッシブに攻め込んでくるはずだ。
両者はリーグ戦で今季二度顔を合わせており、いずれもホームチームが勝利。横浜FMは2-0、G大阪は4-0で下している。今回はG大阪の本拠地での一戦となるが、どのような結末を迎えるか。
なお、G大阪が勝てば、決勝では関西勢対決が実現することになる。もっとも、横浜FMも決勝への切符を譲るつもりはない。東西の“オリジナル10”による対決は10月27日午後1時5分キックオフ。攻撃的な両チーム、熱戦は必至だ。
[ 文:下薗 昌記 ]
