G大阪は前節、ホームで首位・町田に痛恨の逆転負け。今季ワーストとなる3失点を喫したが、退場者が出るまでは優位に試合を進めており、「11対11であったときには、本当に相手を上回って奪ってしっかりと支配していたし、良い流れも作れた」とダニエル ポヤトス監督が手ごたえを口にするのも納得の内容だった。
数的不利の中で最後まで戦い抜いた選手たちを待っていたのは、パナソニック スタジアム 吹田に集ったサポーターからの熱いコールと拍手だった。だからこそ選手たちは10試合ぶりに喫した敗戦にも下を向くことなく、横浜FM戦に視線を向けている。
宇佐美 貴史も言う。「サポーターの方のリアクションがあって、ああいう姿を見せられて、次に進もうという気持ちは強くなった。あのときの負けの悔しさがあったから良かった、とシーズンが終わったときに言えるようにやっていきたい」。
町田との勝点差は『5』に開いたが、順位は3位から変わりなく、今まで同様に一戦必勝のスタンスで横浜FMを迎え撃つのみである。
前節で退場処分となった半田 陸は出場停止だが、経験豊富な松田 陸がスタンバイしており、むしろ攻撃面で右サイドは活性化が期待できそうだ。また、前節は福岡 将太が体調不良で欠場したが、ダニエル ポヤトス監督は横浜FM戦での復帰に楽観的。最終ラインに大きな不安はないだろう。
アウェイでの対戦時(明治安田J1第3節/0●2)には、攻撃で優位に立ちながらも決定力を欠き、アンデルソン ロペスの勝負強さに泣く格好となった。中谷 進之介と古巣戦となるGK一森 純は特にモチベーションを高めて、横浜FMの前線を迎え撃つはずだ。
攻撃の活性化が課題となるG大阪ではあるが、町田戦では退場者が出るまで、左サイドの個のクオリティーが違いを見せていた。ホーム2戦連発中のウェルトンは、課題だったフィニッシュでも鋭さを見せており、宇佐美との連係も上々。3連戦という前節までの過密日程の中でもハイパフォーマンスを見せていたが、1週間のインターバルを挟んで挑む横浜FM戦でも間違いなく相手の脅威になるだろう。
一方、横浜FMは延期となっていた明治安田J1第16節を水曜日に戦い、鳥栖に0-1で敗戦。立ち直りのきっかけにすべく、パナスタに乗り込んでくる。
4シーズンぶりに3連敗を喫した鳥栖戦では、21本ものシュートを放ちながら無得点に終わった。ハリー キューウェル監督は「後ろ向きになることなく、決め切ることに集中していきたい」と話したが、アンデルソン ロペスら前線の奮起が連敗脱出のカギになりそうだ。
鳥栖戦でも気持ちを見せたキャプテンの喜田 拓也は「打破するために光を探し続けて自分たちで切り拓くしか方法はない」と言う。
日程的には不利な横浜FMだが、一昨季のJ1王者の地力と意地をG大阪相手にぶつけにいく。
[ 文:下薗 昌記 ]
