「率直に心配している。順位は自分自身も、選手もそんなに意識しないようにしていると思うが、どうしても見てしまうところではある」。ダニエル ポヤトス監督は18位転落という事実に危機感を口にしたが、それと同時に、こう言って前を向いた。
「1勝がここでついてくれば、また流れは変わっていくと思っている。その勝利がいま取れていないが、そこを取れるようにやっていくしかない」 横浜FM戦は、G大阪にとって指揮官の修正力と選手の意地が試される一戦になる。
イスラエルに一時帰国中で前節・浦和戦は不在だったネタ ラヴィが、今節は出場可能。また、15日に行われたG大阪ユースとの練習試合では、負傷から復帰している福田 湧矢がウイングでキレのある動きを見せていた。この試合でハットトリックした山見 大登もいまのチームに足りない背後へのアクションを見せられるスピードスターだけに、チャンスはありそうだ。
4連敗中に奪った得点はわずかに『2』。2試合で完封負けを喫しているが、喫緊の課題はやはり守備である。
浦和戦ではイッサム ジェバリのファインゴールで先手をとりながらも、前線からの守備が機能せず、ズルズルとディフェンスラインが下がり失点を重ねた。ただ、今季好ゲームを展開しているときのG大阪は、守備の強度と運動量が伴ってきている。
イッサム ジェバリほどのボールの収まりはないものの、FWにはスペースメークと献身的な守備に長ける鈴木 武蔵も控えているだけに、ダニエル ポヤトス監督が施す修正と選手起用に注目が集まる。
近年、タイトル争いが定位置の横浜FMに対して、残留争いに身を投じることが多いG大阪。ただ、過去3シーズンの対戦成績はG大阪の3勝1分2敗。ホームで1分2敗、アウェイで3連勝中と、不思議な数字を残している。今回はホーム戦となるが、どうなるか。勝てば最下位脱出の可能性もある一戦で、今季2勝目を手にしたい。
対する横浜FMは前節、新潟に1-2で敗戦。昨年2月以来の逆転負けとなり、首位・神戸との勝点差は『5』に広がった。横浜FMとしても、追撃に向けて勝利が必要な戦いだ。
「前半は今季ベストのパフォーマンスを出してくれた。ボールを支配し、自分たちの強さをピッチ上で表現してくれた」とケヴィン マスカット監督は前節の前半の戦いを振り返っているが、新潟の戦術変更に対応できなかった後半の戦いぶりは課題となる。
なお、昨季のパナソニック スタジアム 吹田での戦いは先手を取られたが、後半に水沼 宏太が絶妙なプレーを見せて流れを引き戻し、逆転勝利を収めている。
前線の破壊力、そして浸透する戦術面ではG大阪を上回っており、過去2年に続き、パナソニック スタジアム 吹田での勝利を目指す。
最下位脱出を図るG大阪と首位に肉薄したい横浜FM。互いに腰の引けた戦いにはならないだろう。
[ 文:下薗 昌記 ]
