鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムで開催される2回戦のカードは、ともにJ2で戦う徳島対山口。
両者は1カ月前の5月11日にリーグ戦で対戦し、その際は徳島が2-0で勝利。山口の右サイドを攻略して高木 友也が先制点を奪うと、中央を攻略してルーカス バルセロスが追加点を挙げ、前半で2点のリードを奪った。後半は山口が4バックから3バックに変更して戦い方にもアレンジを加えながら優位に立ったが、当時も現在もリーグ最少失点の徳島が堅守でシャットアウトして勝利を収めた。
両者の近況についても紹介する。
徳島は5月に4勝1分1敗という好成績を残し、5位につける。4月末から5月頭にかけてのゴールデンウィーク5連戦では、メンバー編成を大きく入れ替えながら勝点を着実に積み上げていく、総合力の高さも結果(4勝1敗)で示した。
山口の5月は、1勝2分3敗と苦戦。順位は19位に沈んでいる。ただ、5月は3連敗から始まった中、試合を重ねるごとに修正をかけながら直近のリーグ戦3試合は勝利、引き分け、引き分けと上向き始めている。また、直近の明治安田J2第18節・千葉戦(0△0)では、首位相手にも「ほぼわれわれが狙っていたやりたいことを攻守においてやれた部分が多かったのではないかと感じています」(志垣 良監督)と、手ごたえのある試合を演じられた。
リーグ前節から天皇杯2回戦まではともに公式戦がなく、中10日のスケジュールで心身ともにリフレッシュもしながら準備が進んでいる。
そして、水曜日の2回戦を終えると、ともに中3日でリーグ再開初戦を迎える。徳島は千葉、山口はいわき、どちらも勝点が近く上位につけている相手をホームに迎えるリーグ前半戦最後の大一番。そう考えると、引き分けの場合は延長・PK戦まである天皇杯は、主力級の編成で臨むべきか総合力で臨むべきか、一考することにはなるだろう。
同じカップ戦という意味では参考になりそうな、今季のJリーグYBCルヴァンカップについても触れておきたい。
徳島は1stラウンド1回戦での敗退となったが、同じJ2の今治を相手に、髙田 颯也やローレンス デイビッドの左サイドが特長のスピードを表現しながら躍動し、そのスピード感を山下 雄大と玄 理吾のダブルボランチが効果的に生かした。また、2種登録選手の福田 武玖が先発に抜擢されるサプライズもあった。
山口は1回戦でJ2大分を3-2で下し、2回戦ではJ1鹿島相手に先制点を挙げ、そこからPK戦までもつれ込みながらも競り勝った。3回戦ではJ1柏相手に敗戦を喫して敗退となったが、上々の成果を残している。
今季二度目の中四国勢が激突する公式戦。
リーグ戦とは異なり、勝敗が決する一発勝負の天皇杯。勝利して3回戦にコマを進めるのは徳島か山口か。勝ち進んだクラブは、同日に他会場で開催予定のC大阪(J1)対アルテリーヴォ和歌山(和歌山県代表)の勝者と7月16日に対戦する。
[ 文:柏原 敏 ]


