降格圏の21位・徳島と残留圏の20位・山口の勝点差は『2』。今節の勝敗が何を意味するかは説明するまでもない。
両者の共通しているポイントと対照的なポイントを紹介したい。
まず共通して苦戦しているのが、セットプレーの守備。徳島はセットプレー絡みの失点が『16』あり、この数字は金沢に次いでリーグワースト2位。山口は『15』でリーグワースト3位。
次に対照的ながら苦戦しているのが、失点の時間帯。徳島は後半アディショナルタイムを含む76分以降に総失点の35%以上を喫している。かつ、それを占めている大半がセットプレー絡み。結果、リードしていても終了間際に追いつかれたり、勝ち越しを許したりしており、それによって試合後の精神的ダメージも大きい。山口は前半での失点が占めるパーセンテージが後半よりやや大きくなっている。
数字だけで語れる競技ではないが、因果関係がないとも言い切れない。
その証拠に、明治安田J2第15節の前回対戦は2-2の引き分けだったが、徳島が前半に2得点を挙げて、山口は終了間際に挙げたスローインの流れからの1得点を含む2得点を後半に奪い、勝点1を分け合っている。前述のデータそのままの結果だった。
激しいバトルになるのか、けん制する堅い試合運びになるのか、想像は難しい。しかし、どちらも勝点1では現状が変わらない。どこかでギアを上げる展開は容易に想像できる。
どちらかが笑い、どちらかが泣く。
[ 文:柏原 敏 ]


