ただ、湘南戦ではビルドアップに加わったGKが足を滑らせ、柏戦でもサイドチェンジをカットできるはずだったDFが足を滑らせたことが失点につながるなど、勝てていないチーム特有の悪い流れにどっぷり浸かっている感がある。また、守備に注力するぶん攻撃で迫力を出せず、決定機はセットプレーでしか得られていないのが現状だ。守備ではある程度の手ごたえを指揮官も選手も感じているが、勝点1ではなく勝点3を奪えるチームになるためには、攻撃での自信をつかむことと、何より悪い流れを断ち切ることが重要だ。練習なのか、メンタルなのか、それともお祓いなのか、あらゆる手段を駆使して、見えかけているトンネルの出口を抜けたい。
一方の広島はリーグ戦7試合を終えて3勝4分と、引き分けが先行しているもののいまだ負けなし。11得点7失点という数字も横浜FCから見れば眩しいくらいだが、広島にしてみれば好調とは言えないのだろう。得点は前半に多く、失点は後半に多い。明治安田J1第6節までに引き分けた試合はすべて前半に先制したものの後半に追いつかれており、第2節・横浜FM戦(3△3)では2点のリードを守れなかった。しかも代表ウィーク中のルヴァンカップDグループ第2節で横浜FMと再戦し、今度は0-5の大敗を喫している。
そのテコ入れか、広島は前節・G大阪戦で[4-4-2]から[4-3-3]へシステム変更を行っている。昨季横浜FMで13ゴールを挙げたジュニオール サントスの攻撃力を最大限に引き出し、かつ中盤の守備を厚くする意図があったようで、スコアレスドローと攻撃面では不発だったが、守備はしっかり完封で終えた。城福 浩監督も「オプションにしていけるかなという成果は得られた」と手ごたえを語っている。下位に沈む横浜FCを相手に、その手ごたえを結果に結びつけたいところだろう。
[ 文:芥川 和久 ]
