そして水曜日のJリーグYBCルヴァンカップCグループ第3節・横浜FC戦には2-1で勝利。メンバーを大幅に入れ替えながら鈴木 彩艶、福島 竜弥、工藤 孝太ら10代の選手が躍動し、彼らの躍動を杉本 健勇が2ゴールにつなげて、逆転勝利を挙げている。
コンディションがいまひとつだった興梠 慎三の動きにもキレが戻り、負傷で戦列を離れていた金子 大毅、阿部 勇樹もひさびさの実戦で45分ずつの試運転を実施。出番を減らしていた汰木 康也と田中 達也がそろって得点に絡むなど、収穫の多い試合となった。結果を出しつつ戦力の底上げに成功した格好で、スタメン11人とベンチ7名を選ぶのに一層苦労する状況になりそうだ。
良い状態で今節の大分戦に臨むことになるが、昨季は勝ち越したとはいえ、2試合とも大分に主導権を握られる展開となった。昨季はどちらかというとリアクションスタイルで臨んだため、大部分の時間を自陣で過ごしたが、今季の新スタイルでは真っ向からボール保持勝負になる。
いかにこちらが主導権を握れるか、不調の大分とはいえボール保持スタイルでは年季に差がある。これまでも徳島戦や鳥栖戦のようにスタイル成熟度の差が顕著に出る試合もあったが、怖気づかずにボールをつなぎ、相手を押し込んで敵陣で試合を進めることにチャレンジしたい。
一方の大分にはなかなか光明が差し込まない。リーグ戦は6連敗中で、水曜日のルヴァンカップでもFC東京に敗北。泥沼の状態で鬼門の埼玉スタジアム2002に乗り込むことになる。ただ、まったく希望がないわけではなく、FC東京戦では出場機会に恵まれなかったメンバーを中心に構成しながら奮闘。
「内容的には非常に良いゲームをしてくれた」、「必ずこの流れを断ち切ることができると思うし、また得点し、勝利をつかみ取ることができると選手を信じ、自分たちの戦い方を信じてやっていこうというゲームになった」と、片野坂 知宏監督はメンタル面や戦う部分などで収穫があったことを強調。この試合で躍動したポープ ウィリアム、井上 健太、屋敷 優成ら若い勢いをうまくリーグ戦にも組み込んでいきたい。
昨季は1勝1分と浦和が勝ち越したが、大分が昨季のようにボールを握った上で結果も手繰り寄せられるか、それとも新スタイルの浦和が主導権争いでも結果でも上回るのか。結果だけでなく、どちらがやりたいサッカーを貫けるかにも注目だ。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
