5日にJリーグYBCルヴァンカップグループステージ第5節を戦った両者。その試合から中2日というタイトな日程でこの一戦に臨むことになる。鳥栖はアウェイで札幌と対戦し、1-2で敗戦。この結果により、グループステージ敗退が決定している。一方の広島はホームで横浜FMと対戦。先制を許し苦しい展開を強いられたが、終了間際の鮎川 峻の得点で勝点1をもぎ取った。グループステージ突破の条件は厳しいが、最終節に可能性を残した。
ルヴァンカップでは勝利を挙げることができないまま敗退が決まった鳥栖だが、リーグ戦は好調だ。前節はホームに徳島を迎え、2-0で快勝。徳島にボールを握られることになったが焦れることなく、落ち着いた試合運びを展開。後半に入り、相手に生じたスキを見逃さずにカウンターから先制点を奪うと、CKから追加点。90分全体でうまくゲームをコントロールし、勝利を収めている。これで今季二度目の3連勝となり、2位・名古屋に勝点差3と迫っている。
一方、広島は苦戦が続いている。前節はアウェイで神戸と対戦。序盤に失点を喫すると、立て直せないまま前半だけで3失点。得点を奪うこともできず、0-3の敗戦を味わうことになってしまった。開幕から8戦負けなし(4勝4分)と好調な滑り出しを見せたが、明治安田J1第9節・湘南戦で今季初黒星を喫してからは暗転。そこから5戦勝ちなし(1分4敗)と暗いトンネルの中をさまよってしまっている。深刻なのは得点力だろう。直近5試合で2得点しか奪うことができていない。また、5試合すべてで先制点を許しており、そのうち4試合が前半でのもの。広島にとっては先制点、そして、前半をどうマネジメントしていくかがトンネル脱出へのカギになるだろう。
広島の先制点の重要性を挙げたが、このカード自体、過去の成績を振り返ると先制点がかなり重みを持つものになっている。J1で18試合を戦っているが、そのうち14試合で先制したチームが勝利している。逆転勝ちは2014年に鳥栖ホームで広島が挙げた一度のみ。引き分けは三度あるが、そのうち2回がスコアレスドローとなっている。先制したチームの勝率は約78%。鳥栖は今季挙げている8勝すべてが先行逃げ切りの形。データを見ても先制点は大きなポイントになりそうだ。
ゴールデンウィーク連戦の締めくくりとなる一戦。鳥栖が今季初の4連勝を達成できるか。それとも、広島が長いトンネルを抜ける勝利をつかむのか。先制点がどちらに生まれるのかにも注目したい。
[ 文:杉山 文宣 ]
