広島はここまで21試合を戦って7勝9分5敗。「紆余曲折がありましたけども、手ごたえは間違いなくあります」と城福 浩監督は語った。「その手ごたえは勝点と比例していないですけど、3バックにしてからはより勝点3に近づいてきているし、ゴールを奪うことにも手ごたえを感じています。けど、あの試合も、この試合も、勝点3を取れていたなと思う。最後のゲームの締め方や2点目を取るところの課題があることも受け止めないといけないと思っています」と課題も口にした。
プレシーズンから4バックでチームを作ってきた中で、3バックへの変更を決断したのは明治安田J1第15節・C大阪戦だった。それ以降の5試合を無敗だが、2勝3分と勝ち切れない試合もあった。指揮官が言及した課題を乗り越えていくことが、今後の大きなテーマになることは間違いない。また、今季はジュニオール サントスの生かし方を模索し続けてきたシーズンだったとも言える。
「最初から締めつけて彼の良さが出なくなってしまうことが怖かったので、最低限のやってほしいことを伝えながら、彼がどういうプレーをするのか、周りがそれをどう感じながらやるのか、そこを見極めながらやっていました。でも、いまは1トップにしてタスクを明確にした中で彼に自由を与える形にシフトしていて、タスクと自由の割合がタスクのほうが多くなっているかもしれないですけど、彼はその中で自由にやってくれいている。周りも彼のプレーエリアが限定されてきたので、どう生かしたらいいかを理解してきているなと思います」(城福監督) ようやく背番号37と周りがうまく連係、連動し始めている。守備面においても理解が進んできたことを、ジュニオール サントス本人も語っている。
「このチームのサッカーは今まで自分がやってきたサッカーとは違ったので、自分としてもどう動いていいか分からないところがあった。けど、監督も本当に忍耐強くいろんなミーティングをしてくださり、どういうことを求めているのか伝えてくれたので、自分も理解してピッチの中で表現できるようになってきているのかなと思います」 今節はジュニオール サントスに躍動感のあるプレーを見せてもらいたい。
一方、横浜FCはここまで1勝5分15敗と、苦しい戦いが続いている。第9節・鳥栖戦から早川 知伸監督が指揮を執るチームは、第14節の湘南戦で勝利したあともなかなか浮上のきっかけをつかめていないが、前節・清水戦は先制点の奪取に成功。CKから同点に追いつかれたが、早川監督は「選手たちは躍動してくれていたし、最後まであきらめないで戦う姿勢を見せてくれたこと、前向きにやってこられたこと、清水相手に自分たちもできることを証明した試合になったと思います」と手ごたえをつかんでいる。今節もファイティングスピリットを持って、戦い抜く姿を見せてくれるに違いない。
[ 文:寺田 弘幸 ]