アウェイのFC東京はここまで25試合を戦い、10勝6分9敗の勝点36で9位。整った守備組織からのカウンターを中心に、試合をコントロールして相手のスキを突く。前線にはディエゴ オリヴェイラ、レアンドロ、アダイウトンといった個人で状況を打開し、ゴール前にボールを運べる選手たちがそろっており、それぞれ異なるリズムを攻撃に加えられるため相手にとっては対処が難しい。永井 謙佑のスピードや、田川 亨介の射程距離の長い強烈なシュートなど、武器とアイディアが豊富な攻撃でゴールを襲う。
FC東京は5試合ぶりの勝利が欲しい。前節のG大阪戦では、波多野 豪がビッグセーブを前後半の被決定機に見せ、中央の森重 真人や右サイドの中村 拓海らが引き締まった守備を見せたものの、無得点。小川 諒也の鋭いシュートがポストに嫌われる場面もあり、スコアレスドローに終わった。守備が機能して連敗を止めただけに、攻撃面でのあと一押しが欲しい状況だ。
ホームの仙台は、25試合で3勝10分12敗、勝点19で18位と苦しんでいる。守備面での立て直しが進んだことにより序盤戦で負け続けた状態よりは良くなっているが、結果がまだついてこない。ここ9試合連続で勝てていない原因は攻撃力にあり、4戦連続ノーゴールと深刻だ。今夏に加入した福森 直也は的確なパスでボールを動かせるCBで、同じく新戦力の富樫 敬真はラストパスへの反応が速いFW。彼らをうまく組み込み、5戦ぶりのゴールと10戦ぶりの勝利をホームで狙う。
仙台は前節、横浜FMとアウェイで対戦した。前半は守備が相手の強力な攻撃にハマって、守りながらの攻撃を進めようとしていたが、後半に攻めに出ようとしたところで立て続けに失点。0-5の大敗を喫した。この試合で仙台加入後初先発を果たした富樫は「もう少し自分たちが主導権を握るサッカーを、(FC東京戦は)ホームだし、していきたい」と前を向いた。相手の圧力がある中、そして守備のバランスを念頭に置いた中でも、攻撃時には思い切って複数人が前を向けるかが問われる一戦となる。そして、ここまで4得点の西村 拓真や、来日初得点が待たれる大型FWフェリペ カルドーゾら前線の選手にも期待したい。
前回対戦は2-1でFC東京が逆転勝ちを収めた。仙台がホームで借りを返すか、FC東京が再びモノにするか。それぞれ守備を整備しつつ、互いのスキを見逃さずに攻撃陣が仕事をできるか、堅い展開の中でも思い切った攻撃を見せられるかが、この試合の見せ場になりそうだ。
[ 文:板垣 晴朗 ]


