横浜FCは前節、柏に1-2と惜敗した。先制された中、セットプレーから渡邉 千真のゴールで追いついたが、クリスティアーノに弾丸ミドルを決められて勝ち越すことはできず。終盤は攻め込むもののシュートまで持ち込めず、「サイドから行くのか中央から行くのか、人数をかけて厚みのある攻撃ができなかった」(渡邉)と、チームとして得点の形がないことが浮き彫りになった。また、終了間際に瀬古 樹がレッドカードを受けて退場してしまい、主将でありセットプレーのキッカーという、まさにチームの中心を欠いて今節を戦わなければならなくなってしまった。
松浦 拓弥が負傷して以来、瀬古が務めてきた右シャドーのポジションに誰が入るのか。候補の1人だった齋藤 功佑は、3日に反復性左肩関節脱臼で手術を受けて全治4~6カ月となった。松浦はすでに練習に復帰しているが、試合に出られる状態なのかは不明。小川 慶治朗やジャーメイン 良といったFWタイプを起用するか、安永 玲央やアルトゥール シルバらボランチの選手を1列上げるか。浦和との力関係を考えれば、一発のセットプレーに賭けて、このところ出番のなかった中村 俊輔や手塚 康平をなんらかの形で起用する手もあるだろう。
一方の浦和は勢いに乗っている。リーグ再開初戦こそ落としたものの、直近4試合は3勝1分。先週はJリーグYBCルヴァンカップの準々決勝を川崎Fと戦い、第1戦はホームで1-1。第2戦は2-3で迎えた後半アディショナルタイムに槙野 智章の劇的なゴールで追いつき、アウェイゴールの差で準決勝進出を決めた。「今までやってきたことの積み重ねと、このような相手にしっかり戦って勝てたことは今後に大きくつながってくる」とリカルド ロドリゲス監督も自信を深めている。
ACL出場権確保に向けて、この横浜FC戦を落とすわけにはいかない。オーバーワークを考慮して日本代表を途中離脱した酒井 宏樹も練習に復帰し、万全の態勢でリーグ戦に臨む。
横浜FCは今節以降もFC東京、横浜FM、鹿島と、上位陣との戦いが続く。残留を目指すには、この4試合でできれば勝点6以上、悪くても勝点4を取ることが必要だろう。浦和とは今季、ルヴァンカップも含めて3戦3敗と分は悪いが、GKスベンド ブローダーセンやガブリエウをはじめ、アルトゥール シルバやフェリペ ヴィゼウら夏に新戦力を加えて以前とは別チームになっている。ホームでは連勝中なだけに、まずはこの浦和戦で勝点3をつかみたい。
[ 文:芥川 和久 ]
