息詰まる混戦状態が続くJ1残留争いのほうは前節、下位チームが軒並み勝点を取りこぼす厳しい結果に。残り4試合にして17位・徳島と16位・清水が勝点2差。J2降格圏の4チームは勝点4差の中にひしめき合っている状況だ。
残留争い真っ最中の18位・大分は今節、昭和電工ドーム大分に13位のG大阪を迎える。主力の大幅な入れ替わりに伴う組織の再構築に手間取り、連戦の中で今季の戦い方をなかなか定められずにいたが、チーム内で戦術の整理が進んだ9月以降は調子を上向け、10月はリーグ戦無敗。天皇杯準々決勝でも磐田を2-0で下し、クラブ初のベスト4進出を果たした。
その勢いを継続して一気に降格圏を抜け出したかったところだが、前節の福岡戦は0-1の黒星。ミラーゲームで主導権を握られ、そこから修正できずにスコア以上の完敗を喫している。その足踏みからいかに切り替えるかが今節の最大のポイントだ。
一方のG大阪はシーズン序盤に新型コロナウイルス感染者が相次ぎ試合が延期になった関係で、AFCチャンピオンズリーグを含め厳しい日程をこなしてきた。天皇杯は浦和に0-2で敗れて準々決勝敗退となったが、直近のリーグ戦は3試合無敗。前節は2位・横浜FM相手に粘り強く耐えながら1-0で勝利して2試合連続無失点。勝点を『40』の大台に乗せて、残留争いはほぼ安全圏へと抜け出したと言える。
ここ最近、大分は4バックで戦う相手に対して好調で、サイドで数的優位を作り、そこを起点に攻める形が整っていた。反面、3バックや可変システムなどで相手に守備の枚数を合わせられ、サイドでの優位性を封じられると、それを上回ることに苦戦する傾向が見られる。G大阪は前節も途中から5バックへシステム変更しており、上位相手に守備を固めて1点を守り切った。シュート数の少ない課題を抱える大分にとっては難しい試合が予想される。
とはいえ、ここで戦う姿勢が崩れてしまえば、大分にとっては実質、終戦に近づく。タレント揃いの強豪相手にも積極果敢な意識でぶつかりたい。
なお、この日、試合会場には“日本一有名な大分サポーター”である大分市出身タレントの指原 莉乃さんが来場する。母親の影響で子どもの頃からスタジアムに通っていた“勝利の女神”の力も借りて、J1残留への希望をつなぎたい一戦だ。
[ 文:ひぐらし ひなつ ]
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