C大阪は前節、敵地で清水と対戦して3-1で勝利。前半終了間際に山中 亮輔のクロスがオウンゴールを誘って先制すると、後半に一度は追いつかれたが、再び山中のクロスから奥埜 博亮が決めてリード。さらに途中出場の上門 知樹がJ1初ゴールとなる3点目を決めて勝負あり。J1におけるアウェイ・清水戦での勝利は2004年以来となった。
ただし、この試合では終盤に清武 弘嗣が負傷交代するアクシデントも。16日、クラブから両側ハムストリング筋損傷による全治3~4週間の負傷と発表され、今節の欠場は確実になった。再編を余儀なくされる前線において、清水戦で今季初先発を飾った山田 寛人や、上門、北野 颯太ら若きアタッカーにかかる期待は大きい。先週はマテイ ヨニッチ、今週はジェアン パトリッキと新外国籍選手も次々とチームに合流。上位を狙う体勢も整ってきただけに、ホームでの今季初勝利を飾り、勢いに乗っていきたい。
敵地に乗り込む札幌は前節、横浜FMと対戦。リーグ屈指の攻撃力を誇る相手に劣勢の前半を無失点でしのぐと、後半に途中出場の菅 大輝のゴールで先制。そのまま試合終了かと思われたが、最後に落とし穴。90+5分、ラストプレーで同点に追いつかれ勝点2を失う結果になった。リーグ戦では開幕から4試合連続で引き分けとなり、2009年の柏に並ぶJ1タイ記録となった。今節こそJ1通算100勝目をつかみたい。
両チームの昨季の対戦は、札幌厚別公園競技場ではC大阪が3-0で勝利、ヨドコウ桜スタジアムでは札幌が2-0で勝利を収めた。結果は対照的だが、2試合とも前半はC大阪が耐える展開が続いた。両ワイドを広く使った分厚い攻撃を繰り出してくる札幌に対し、C大阪は我慢の時間があるだろう。劣勢でも慌てずしのぐことで、勝機を広げていきたい。札幌のプレスにどう対応し、空いたスペースを攻略していくかもポイントになるだろう。
札幌としては主導権を握った時間帯で迎えたチャンスを確実に仕留めることが重要。ペトロヴィッチ監督体制5年目。ここまで積み重ねてきた、相手を呑み込む圧倒的な攻撃サッカーを大阪の地でも披露したい。ただし、今節に向けて懸念点もある。クラブは「15日までにトップチーム関係者9名が、新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受けた」ことを発表。「陰性が確認された選手でトレーニングを行い」、今節に臨む予定だが、予断を許さない状況は続いている。まずは無事に試合が開催されることを願うばかりだ。キックオフは16時。互いに不測の事態に見舞われた状況ではあるが、エキサイティングな一戦に期待したい。
[ 文:小田 尚史 ]


