前節は広島と対戦。52分に左ウイングバックの高橋 諒が深い位置までドリブルで進入し、右ウイングバックの石原 広教が折り返しをスルーすると、2列目の池田 昌生が低く正確なシュートを打ち抜いて先制。選手同士で関係性を持ってつながれたことで生まれたゴールだった。67分にCKから失点を喫し、1-1の引き分けに終わったが、アウェイの地から勝点1を持ち帰った。
「選手は準備してきたもの、相手を見ながら(プレー)するところは出せた」と山口 智監督は収穫を語る。一方で「奪った瞬間のミスはまだまだ多いですし、マイボールにする時間には大きな課題がある」と話すとおり、すべてが完璧ではないが、チームは確実に前進している。
湘南の勢いを象徴するように、7月19日から27日にかけて開催されるEAFF E-1 サッカー選手権に臨む日本代表メンバーに谷 晃生、杉岡 大暉、町野 修斗の3選手が選ばれた。さらには山口監督が6月度の月間優秀監督賞を受賞したこともチームにとっては大きい。
そんな中で、今節はリーグで最も失点数が少ない福岡と対戦する。福岡は前節、京都と戦い、開始6分にセットプレーから山岸 祐也がゴール。猛攻を仕掛ける京都に対し、最後までゴールを守り抜き得意の“ウノゼロ”勝利。福岡は天皇杯ラウンド16・長崎戦でも堅守を誇示。2-0で勝利を収め、湘南とのリーグ戦へ臨む。
「相手の戦い方はハッキリしていると思いますし、対策のところと自分たちの攻撃がどれだけできるか。どれだけ相手を上回ってゴールをこじ開けるかだと思います」と湘南の山口監督は言う。
湘南はここに来てようやく積み上げてきたものが結果として表れてきたが、今節はディフェンス力のある福岡に対し、どこまで通用するか。いまの実力を試される試合になる。
注目は日本代表に選ばれた町野だろう。フィールドの選手全員でチャンスを作り上げ、シュートの精度が高まっている町野がゴールを決めてくれるか。「自分のところにボールが出てくるようになりました。それは僕に出せば決めてくれるというイメージが、(チームメートの中で)少しでも増えてきたからだと思います」と、町野はゴール数が増えてきている要因を語る。
湘南は勝点24で13位。対する福岡は勝点26で10位。湘南が勝利を収めれば、順位を逆転することができる。上位を射程に捉える一戦としたい。
[ 文:舞野 隼大 ]
