FC東京は前節、浦和と対戦したが0-3で完敗した。前半に自陣でのビルドアップが乱れたところを突かれ先制を許すと、後半早々にはミドルシュートを叩き込まれ、追加点を献上。さらにサイドを崩されダメ押しとなる3点目を食らい、スコア以上にダメージが残る敗戦となった。
それだけでなく、いまのFC東京に追い討ちをかけるのはケガ人の多さ。天皇杯3回戦・長崎戦でエンリケ トレヴィザン、明治安田J1第18節・鳥栖戦で安部 柊斗、第19節・福岡戦で中村 帆高、第20節・札幌戦でアダイウトン、第21節・浦和戦でディエゴ オリヴェイラと6月途中から試合を重ねる度に負傷者を出している。さらに浦和戦翌日にはチームの精神的支柱であった髙萩 洋次郎と永井 謙佑の移籍が発表され、いまの“青赤”は満身創痍の状態にあると言っていいだろう。
その中、明るい話題を挙げるとすれば、安部がこのゲームから戻って来られそうなこと。今週のトレーニングからチームに合流しており、13日の練習後には「当初は全治3週間の予定だったが2週間で治ったし、今日フルメニューをやってみて全然違和感はなかった。磐田戦に合わせてリハビリはやってきた」と話し、4試合ぶりの出場に意欲を見せていた。開幕戦から負傷してしまった鳥栖戦までリーグ戦全試合でスタメン出場を果たしていたダイナモの復帰は頼もしい限りである。
FC東京は現在7位と上位をうかがえる位置にいる一方で、下位との差もそれほど大きくないどっちつかずの状況。今季わずか1敗のホームゲームで勝利を飾り、もう一度上を目指す気概を見せたい。
対する磐田は状況が深刻だ。7月頭の3連戦で3連敗を喫し、順位は降格圏どころか、最下位に転落。特に直近の2試合は、福岡、神戸といった順位の近い2チームにホームで敗れ、ライバルに差をつけられてしまった。
さらに気になる点を挙げるとすれば、3試合連続でゴールネットを揺らせていないこと。ファビアン ゴンザレスの離脱と杉本 健勇の不調が重なり、ストライカーポジションを固定できない中、“ゼロトップ”を採用するなどチーム全体で工夫を見せてきたが、うまく機能せず、不振に陥ってしまっている。
ただ、17位の清水と16位の神戸とは勝点1差で15位のG大阪とも勝点2差。このゲームで勝点3を手にすれば一気に残留圏へ浮上できる可能性はある。今季すでに公式戦で3回対戦し、2勝1分と相性の良いFC東京から5試合ぶりの勝利をつかみ、吹き付ける風向きを向かい風から追い風に変えたい。
[ 文:須賀 大輔 ]
