ホームでの連戦となる鳥栖は前節、磐田と対戦。序盤からボールを保持するものの結果的に磐田にブロックを敷かれる形になり、決定的な形を作れず。それでも、前半終盤、長沼 洋一のクロスを相手が処理ミスしたところを宮代 大聖が見逃さずに先制。後半は反撃を見せる磐田に数多くのピンチを作られたが、なんとかしのぐと、垣田 裕暉が終盤に追加点。7月は未勝利に終わっていたが、8月の初戦を白星でスタートすることに成功した。
対する名古屋は前節、ホームで浦和と対戦。JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝に挟まれる形で行われた浦和との3連戦2試合目となったが、スローインの流れから重廣 卓也のJ1初ゴールで先制。前半終了間際には相手のミスを見逃さずにカウンターからマテウス カストロが追加点。後半にも永井 謙佑の復帰後初得点が生まれるなど効果的に得点を重ね、3-0の快勝を飾った。しかし、10日に行われたルヴァンカップ準々決勝第2戦では、逆に3得点を奪われての零封負け。ルヴァンカップ敗退を余儀なくされてしまっている。
前節から中6日という試合間隔に加え、ホームでの連戦となる鳥栖に対して、ルヴァンカップを戦った名古屋は中3日という試合間隔になる。さらに名古屋から埼玉に乗り込み、試合後には埼玉から名古屋へ。今節の前日には名古屋から鳥栖へと、アウェイ連戦による移動の負担も加わる。ルヴァンカップ準々決勝第2戦では複数の選手を45分の出場にとどめたが、フル出場した選手も多く、夏場の暑さも加わり、名古屋にとってコンディション面で厳しい条件下での試合となることは間違いないだろう。
鳥栖は第22節・横浜FM戦から4バックで戦っているが、その試合から3試合で7得点を挙げており、攻撃力が増している。新加入の長沼と先月行われたEAFF E-1 サッカー選手権で日本代表に選ばれた岩崎 悠人の両ウイングが打開力を見せ、内側に入ってのプレーも得意とする原田 亘、中野 伸哉の両SBが巧みな位置取りで攻撃に厚みをもたらしている。川井 健太監督も「システム変更というところでは繊細さの部分が出せている。引かれたとしてもわれわれは『それならこういうふうにやっていこう』というものがありますし、結果はどうなるか分かりませんが、相手がどういう形で来ようと得点が取れるという自信が生まれている」と手ごたえを得ているようだ。
名古屋も強固なブロック守備には定評があるだけに、鳥栖としてはそれをこじ開けることができれば、さらに自信を深めることになるはずだ。また、名古屋にはかつて鳥栖でプレーした選手が多く在籍している。どれだけの選手が再び駅前不動産スタジアムのピッチに立つことになるのか。それも見どころの1つだろう。
ともに連勝が懸かる一戦。上位進出への足がかりとなる勝点3をつかむのはどちらか。
[ 文:杉山 文宣 ]
