今節に向けては、「反省しないといけないこともたくさんあるが、引きずっても仕方ないし、切り替えて次の試合に勝つことが一番大事」と、鳥栖戦後に話した三浦 弦太の言葉に尽きるだろう。
鳥栖戦は3失点すべてがビルドアップのミスにつけ込まれた形で、攻撃面でも決定機を作りながら精度を欠いた。スコアほどの差はなかったが、やはり攻守両面での詰めの甘さがいまのG大阪の苦境を招いている。
過密日程での3連戦を終え、十分なインターバルを挟んで挑む今節・FC東京戦は、勝点3だけが意味を持つ一戦だ。17位の神戸、18位の磐田はいずれもG大阪より試合消化が少ないだけに、ホームでの取りこぼしは禁物だ。
松田監督の就任後、[4-4-2]のフォーメーションで攻守に狙いのあるサッカーを見せ始めているG大阪だが、残留争いを生き残る上で最大の武器になるのは前線の個の力である。前節は疲労が見えたパトリックも今節は十分な休養を挟んで挑める上に、レアンドロ ペレイラも調子は悪くない。
攻守でハードワークし、チームの軸になりつつあるファン アラーノも「前線の選手にはゴールを決める責任がある」と話す。チャンスは確実に作れているだけに、ゴール前での落ち着きや精度がカギになりそうだ。
小野瀬 康介や5月以来の戦線復帰を果たした福田 湧矢らベンチメンバーも充実し始めたG大阪だが、FC東京戦での懸念材料はクォン ギョンウォンの出場停止。代役は鳥栖戦の終盤にピッチに立った福岡 将太か、もしくはコンディション次第では昌子 源がピッチに立つはずだ。
また、左SBについてはクォン ギョンウォンとの呼吸が合っていなかった藤春 廣輝に替わり、コンディションに問題がなければ黒川 圭介が起用される可能性は十分にある。
一方、FC東京は前節、横浜FMに2点を先行されながらもしぶとく同点に追いついている。直近の5試合は3勝1分1敗と、徐々に目指すスタイルが結果を出し始めている。
FC東京にとってパナソニック スタジアム 吹田は、かつて相性が悪かったスタジアム。ただ、直近の3シーズンは1勝2分と負け知らず。今回は2年ぶりの勝点3を目指したいところだ。
過去のG大阪戦ではディエゴ オリヴェイラやアダイウトンが存在感を見せていた。前回対戦ではアダイウトンとレアンドロのゴールによって2-0で勝ち切っている。初顔合わせの外国籍選手にめっぽう弱いG大阪だけに、ルイス フェリッピにとってもチャンスになりそうだ。
残留戦線生き残りを懸けるG大阪にとっては「これからの試合はすべてが決勝戦のようなもの」(ファン アラーノ)であるのは言うまでもない。
[ 文:下薗 昌記 ]
