岩政 大樹新監督を迎えてから今節が公式戦8試合目となるが、なかなか思うような結果を残すことができずにきた。ただ、その内訳に目を向けると、ホームで戦えたのはわずかに2回。前節の鳥栖戦を迎えるに際して、岩政監督もこの点に言及していた。
「僕が監督になってから7試合目になりますけども、この7試合をいかに戦うかはかなり重要でした。来週の中断までホームが2試合、アウェイが5試合。その中でいかに勝点を稼げるかが最初のテーマでした」 結果は2勝4分1敗。満足できる結果ではないが、「ホームで勝点3、アウェイで勝点1」(岩政監督)という目算を考えると、悪くない結果でもある。だからこそ、ホームに戻ってきたこの試合では勝利を手にしなければならない。
この2週間の合間には中央大との練習試合を行い、45分×3本で10得点を奪う攻撃力を見せた。守備の改善が見られる反面、攻撃で思うような結果を残せていなかっただけに、10月の攻勢を期待させる内容だった。アンカーの位置で舵を取る名古 新太郎は「チームとして少しずつ整理されてきている」と話す。その成果を見せたい。
対するFC東京は前節、国立競技場に京都を迎え、レアンドロ、アダイウトンのゴールで完勝した。アルベル監督は「J1において最もインテンシティーの高いチームの1つが京都さん」と評価しつつ、「激しくプレスに行くことと、ボールを保持することのバランスを保とうと思っていました。実際、良いバランスでゲームをできていたと思います」と結果だけでなく内容にも満足を示す。チームとしては良い結果を得て2週間のインターバルに入った。さらに整理をつけて鹿島との試合に臨んでくるだろう。
前回対戦では立ち上がりに鹿島がペースを握ったかと思われたが、FC東京が自慢の速い攻撃を展開。渡邊 凌磨の2得点で前半にリードを奪うと、後半早々にもPKからディエゴ オリヴェイラが加点して大量リード。上田 綺世が一矢報いたが、FC東京が3-1で勝利を収めている。
鹿島は攻守において圧倒し、相手陣内に閉じ込める試合を狙っている。ただ、それはFC東京も織り込み済みだろう。再び前線のタレントを生かして鋭い攻撃を仕掛けることは容易に想像できる。鹿島としては攻めながらバランスを保つ戦いが必須となりそうだ。ただ、FC東京は守備の要である森重 真人が累積警告により出場停止となる。鹿島のFW陣も強力なため、どちらのチームも守備陣の奮起が求められそうだ。
[ 文:田中 滋 ]

