前節は残留争いの大一番だった神戸との直接対決で、レアンドロ ペレイラの得点で先制しながらも、痛恨の逆転負け。とりわけ痛かったのは後半アディショナルタイムに勝ち越し点を許し、神戸に勝点3を与えたことだ。
敗れたことで、自動降格圏の17位に転落。しかも消化試合数が残留争いのライバルである京都や湘南、神戸よりも1試合多いことを考えると、文字どおり“崖っぷち”に立たされたと言っていいだろう。G大阪にとって残り4試合は、レアンドロ ペレイラが「これから勝つしかない」と話したように、すべて“決勝戦”の重みを持つ戦いになる。
神戸戦後、昌子 源は言った。「松田(浩)監督も『ファイティングポーズを取れない選手はここにいてはいけない』と言っていたし、僕ら全員がファイティングポーズを下ろしていない」。
松田監督の就任後、4バックをベースに復調の兆しは見せているG大阪だが、課題は攻守両面での詰めの甘さ。松田監督はこの2週間の中断期間で攻守両面の修正を図ったが、大幅に先発メンバーが替わることはないはずだ。
その中で、今節・柏戦では3月の明治安田J1第3節・川崎F戦で右アキレス腱を断裂し、長期離脱していた宇佐美 貴史がメンバー入りする可能性がある。
9月13日の練習から完全合流を果たしている宇佐美について、松田監督は「短い時間だけでも、相手にとって危険な存在になり得るし、威圧感を与える。ベンチにいるだけでも相手は『いつ出てくるのか』という感じになると思う」と語っており、切り札として投入される可能性はありそうだ。
そして、宇佐美の復帰をサポーターも心待ちにしている。柏戦は声出し応援適用試合となっており、サポーターの熱い後押しも期待できそうだ。
松田監督の就任後、ホームで未勝利だが、ここで勝点3を取れば、流れは変わり得る。
湘南時代にも残留争いを経験している齊藤 未月は「幸いなことに上との勝点差は近いし、1試合勝って(残留を争う)相手が負ければ、順位が入れ替わるという状況が最後の4試合続くと思う」と激戦を見通した。
一方、6位の柏は6試合未勝利だが、前節・川崎F戦は先手をとられながらも、1-1のドローに持ち込んだ。川崎F戦までの直近5試合で16失点を喫していた守備陣は4バックの採用で安定感を取り戻し、川崎F相手に粘り強い戦いを見せていた。
7試合ぶりの勝利を目指して敵地に乗り込む今節、U-21日本代表の欧州遠征でゴールを決めている細谷 真大ら攻撃陣の活躍に期待したい。
敗れれば10年ぶりのJ2降格がリアルな危機となって迫ってくる。G大阪の意地と地力が試される一戦だ。
[ 文:下薗 昌記 ]
