福岡と決勝進出を懸けて戦った広島は、敵地での第1戦を3-2で先勝し、ホームで迎えた第2戦を0-0で終えて、今月22日に国立競技場で行われる決勝へ勝ち上がった。
試合後、主将の佐々木 翔は充実感を浮かべて語っている。
「最高のシーズンになっていますよ。まだ天皇杯もあるし、リーグも良いところにつけているし、充実したシーズンになっているので、これからより多くの方にスタジアムに集まっていただきながら、広島を盛り上げられるように、そして喜び合えるように、またここからあと1カ月半やっていきたいなと思います」 浦和はC大阪に苦杯をなめることになった。敵地での第1戦を1-1で終えたが、ホームでの第2戦は0-4で敗戦。2点を先取された前半の低パフォーマンスが大きく響いて、ショッキングな90分間を過ごすことになった。
試合後にリカルド ロドリゲス監督も前半の出来を悔やんでいる。
「前半で相手にもっていかれてしまった形となりました。彼らが素晴らしいプレッシングを掛けてきて、前半はわれわれのやりたかったことを完全に消されてしまいました。もしかすると選手たちの疲労などもあったかもしれませんが、ただ言えることは彼らがわれわれを上回り、やるべきことをやってすべて抑えた。われわれからすると、やりたいことがまったくできなかった前半になりました」 今節に向けて心身のリカバリーをしっかりとし、チームとして立ち直った姿を見せていきたいところだ。
前半戦に埼玉スタジアム2002で行われた一戦は、雨中で激しい攻防が繰り広げられた結果、スコアレスドローで終わっている。浦和が11本のシュートを放ち、広島がそれを上回る17本のシュートを打っていったにもかかわらず、得点が生まれなかった要因は両チームのGKが素晴らしかったからでもあった。
ミヒャエル スキッベ監督はこうコメントしている。
「面白い試合だったと思いますが、そのわりに0-0で終わってしまいました。ただ、シュートチャンスは両チームともありましたし、どちらのGKもすごい活躍をした試合でした」 ドイツ国籍監督を唸らせるプレーを見せた西川 周作と大迫 敬介は、今節もキーマンになるだろう。
西川にとっては今節がJ1通算550試合目の節目でもある。キャリアをスタートした大分で118試合のゴールを守り、その後に広島で135試合に出場し、2014年からプレーする浦和で296試合に出場してきた36歳のGKは、エディオンスタジアム広島でどんなパフォーマンスを見せるだろうか。
23歳の大迫は林 卓人とハイレベルなポジション争いを繰り広げながら、ここまで96試合に出場。着実に力をつけ、前節の名古屋戦でもファインセーブを連発し、チームに勝点をもたらしている。
エディオンスタジアム広島で10月1日15時にキックオフする一戦は、2人のGKにも注目して見守りたい。
[ 文:寺田 弘幸 ]