リーグ戦に出場するメンバーから大きく変えて、8日のJリーグYBCルヴァンカップCグループ第1節・名古屋戦に臨んだ神戸だが、0-2で敗戦。それでも、試合に出場した各選手が、悔しさという成長を希求する上で大切な経験を得たのは確か。反骨心を練習にぶつけることがチーム力向上の大きなきっかけにもなるだろう。
その一方で、リーグ戦はここまで順調に進んでいる。福岡、札幌に勝利すると、前節は関西のライバル・G大阪を4-0と圧倒。大迫 勇也、武藤 嘉紀、酒井 高徳という神戸が誇る役者がゴールを奪い、スタジアムに熱狂を生んだ。今節はその余韻も残る中での一戦となる。
ただ、前節で腰を痛めた武藤や負傷交代した菊池 流帆の状態が不透明で、ルヴァンカップの名古屋戦で負傷交代した飯野 七聖など、ダメージを抱えた選手が増えているのは気がかり。バックラインは開幕以来、ケガ人に悩まされる状況が続いているが、今季はCBを主体に公式戦全試合で奮闘を続ける山川 哲史は自らに課す強い使命感を口にしている。
「試合に出るからには遠慮とかなしに、1人の選手として戦って、ピッチの中で対等な関係でいることが良いと思っている。自分が出て周りを引っ張っていけるようなところをいま、試されているのかなと思う。CBのほうが声はかけやすいし、もっともっと声を出して自分のやりやすい状況だったり、チームがより良くなっていくように声で動かせるところは動かしていきたい」 今季ここまでの公式戦でチームトップの出場時間を誇る初瀬 亮も今節へ向けて気合い十分だ。
「浦和も前節で勝って勢いがあると思うけど、自分たちのほうが絶対に勢いはある。その強さというところを示していければなと思っている」 一方、アウェイに乗り込む浦和はここまで1勝2敗。経験豊富なマチェイ スコルジャ監督を新たに招聘したが、第1節・FC東京戦、第2節・横浜FMと連敗。それでも、前節は組織が整備された強豪・C大阪を2-1で破って、今季初勝利を飾った。8日のルヴァンカップBグループ第1節・湘南戦では、リーグ戦から大きくメンバー変更してスコアレスドローだったものの、好パフォーマンスを見せている。後方から丁寧にボールをつなぐ一方で、シンプルにスペースを狙う攻撃も見られる。高い位置からのプレッシングも重視するなど、攻守に攻撃的な姿勢を打ち出している。
神戸はここまで攻撃時は[4-3-3]、守備時は[4-4-2]に可変するシステムを基本布陣とし、[4-2-3-1]を採用する浦和は守備時にトップ下の小泉 佳穂が1トップと横並びや縦関係になりながら、ビルドアップを制限している。互いに計算された戦術を構築している一方で、Jリーグ屈指のタレントを擁しているのも大きな特徴。グループワークでいかに相手の守備を上回り、タイミングよく個人能力を開放できるかに注目だ。
[ 文:小野 慶太 ]
