ホームのFC東京は開幕戦で浦和に勝利し、幸先の良いスタートを切ったが、そのあとのアウェイ2連戦の成績が振る舞わなかった。前々節・柏戦は強風の影響を受け、自分たちが目指すスタイルを表現できず、ロングボール主体の攻撃で対抗。先制を許し、終盤には退場者を出す展開ながら最低限の1ポイントは手にした。しかし、前節・京都戦は今季初勝利に燃える相手の勢いと圧、そして高い強度に完全に呑み込まれてしまい敗戦。京都の素早い切り替えと激しい球際、豊富な運動量の前にビルドアップを制限され、まったくと言っていいほど攻撃が機能しなかった。
さらに8日にはJリーグYBCルヴァンカップEグループ第1節・C大阪戦を消化。リーグ戦から大幅にメンバーを入れ替えて戦い、数多くの若手選手を起用したが、こちらも敗戦。チャンス数では上回りながらも、終盤の失点に沈み、公式戦連敗で3試合勝ちなしとなってしまった。
そこから中3日で戦うこのゲームは主力組がピッチに立つため、コンディション面での大きな問題は見当たらない。それよりも、チームとして現在流れる空気をどう払しょくするかである。やりたいサッカーができていて敗れてしまっているならまだしも、内容も少し寂しい試合が続いているだけに、結果と内容の両方の改善が必要である。そこでヒントにしたいのは、京都戦後に仲川 輝人が話した言葉。勝ってきた経験を持つアタッカーは冷静な口調ながら、熱い言葉を並べていた。
「怖がらずに後ろからつなぐところはつながないと、チームとしても選手としても成長できない。ロングボールで裏を取るのか、つないで崩していくのか、選手個人個人でバラバラになっていたので、そこは改善して共通理解をもっと深めないといけない。相手よりも自分たち。良い選択をチームとしてできれば、もっと厚みのある攻撃をできるし、ポゼッション率を高められる」 開幕戦以来のホームゲーム。青赤のファン・サポーターの前で勝って、もう一度、浮上していきたい。
対する横浜FCはJ1復帰1年目で簡単なシーズンにならない覚悟はあっただろうが、早く1勝したいのは心からの本音。負の流れを断ち切るとともに自信をつかみたい。
そのために必要なのは守備の整備だろう。リーグ戦では2試合連続で複数失点しており、8日のルヴァンカップCグループ第1節・広島戦でも3失点している。その中で守備の要であるガブリエウの長期離脱は痛いが、チーム全体でカバーし、守備の整備に取りかかりたい。そうすれば、直近2試合で3ゴールの小川 航基を中心に得点は取れているだけに、勝利は見えてくるだろう。
[ 文:須賀 大輔 ]
