代表活動でチームを離れていた町野 修斗、平岡 大陽らも戻り、負傷者を除くフルメンバーで今節・G大阪戦へ臨む。先週末に行われたJリーグYBCルヴァンカップBグループ第2節・川崎F戦はスコアレスドローに終わり、リーグ開幕戦を最後に勝利から遠ざかっている。
得点力を上げるために期待がかかるのは、ここまでのリーグ戦でフル出場を果たしている小野瀬 康介だ。前節の福岡戦ではニア上という狭いコースにシュートを打ち抜いた。また、そういった得点以外でも、ほかの選手にはない技術とアイディアで今までの湘南にはなかった新しいカラーをもたらしている。その小野瀬にとって、G大阪は「良い思いも、プロとして初めての経験もさせてもらって、濃い5年間」を過ごした古巣であり、今回が移籍後初対戦となる。
「(G大阪戦に向けた準備は)いつもと変わらないですね。変わらずやろうとしていることが、変わっているのかもしれないですけど」と小野瀬は言う。
試合当日は、特別な感情が何も湧いてこないというのはあり得ないだろう。山口 智監督は小野瀬に対して、「コントロールできない感情が出てくると思う。それがどういう形になるか分からないですけど、それでチームとして勝てれば素晴らしいこと。いつもやっていることを出してほしいし、周りとつながりながら、攻撃的でゴールへの意識を出してほしい。その感情をゴールへ向かう意識として表現してほしい」と期待を込める。
小野瀬が特別な思いを寄せるG大阪は、ここまで3分2敗。今季からダニエル ポヤトス監督が就任し、新しいスタイルを構築している段階だ。先週末に行われたルヴァンカップEグループ第2節、C大阪との“大阪ダービー”では90+1分に食野 亮太郎が同点ゴールを決めた。勝利とはならなかったが、代表組がいない中で勝点を手にしている。
「日に日にこのチームは前進していっていると私は思っている」と、ダニエル ポヤトス監督は現状を前向きに捉えている。
G大阪は、小野瀬が「スーパーな選手だらけで、より知っているぶん、怖さがある」と話していたようにタレントが多くそろっているチーム。その選手たちが新しい戦術を高いレベルで発揮できるようになれば、どこのチームも手をつけられなくなる可能性は高い。今節こそは、そのきっかけとなるリーグ戦初勝利を手にできるか。
ただ、湘南も勝利に飢えていることは同じだ。良い内容のサッカーができている中で得点だけが遠く、勝点3を得られていない。今節は小野瀬ら攻撃陣の奮起に期待し、ホームでサポーターと勝利の喜びを分かち合いたい。
[ 文:舞野 隼大 ]
