札幌は前節、アウェイで湘南と対戦して4-2の快勝を収めた。総得点の3割近くを立ち上がりの15分で挙げている札幌は、この試合でも開始6分に駒井 善成が決めて、幸先よく先制。後半、VAR判定によるPKなどから2点を立て続けに奪われて逆転を許したものの、そこで気落ちすることなく小柏 剛、浅野 雄也のゴールで再びリードを得ると、スパチョークの見事なシュートでダメ押し。見事に勝点3を持ち帰っている。
札幌にとって、湘南戦は非常に意義深い勝利だった。今季初の連勝となったことはもちろん、PKを献上するイヤな流れから逆転されたものの、そこからゴールラッシュを見せてスコアをひっくり返してみせたのは、“素晴らしい”の一言。一度リズムが悪くなるとそのままズルズルと試合を進めてしまいがちな印象さえあったチームが逆転、さらにダメ押しまでできるタフなチームへとレベルアップしているように見受けられた。
一方、5月の札幌市内へと乗り込む京都の前節は、C大阪と対戦して0-1で敗戦。立ち上がりからボールを保持して守備を揺さぶり、スキを突こうとし続けてはいたものの、なかなか好機を生かすことができず。そうこうしているうちに、26分にオウンゴールで失点。その後は一美 和成やパトリックといった得点力のある選手を投入し、力技でゴールをこじ開けようとチャレンジを続けたが、決め切れず。1点を守り切られてしまう格好となった。
京都はこれで3連敗。その期間の得点はわずか『1』。前節の内容を踏まえても、得点力不足が課題だろう。ボール保持はある程度できており、相手陣へも持ち運べてはいる。チャンス自体の質なのかフィニッシャーの質なのか、いずれにせよ得点を奪うというプレーの質を上げていく必要がある。それは最も難しいプレーの1つであるため簡単ではないが、絶対的に求められる作業である。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、熱く、ハイテンポな試合を期待したい。札幌も京都も、球際での強度と、そこから攻撃に転じた際の思い切りの良さが特徴。そのアグレッシブさのぶつかり合いでどちらが上回るのか。また、札幌はランニングスピード、京都は高さのあるFWという武器を持っており、それらがどのように生かされ、スコアに反映されていくのかも興味深い。
金曜夜に開催される一戦。キックオフは19時30分だ。
[ 文:斉藤 宏則 ]

