横浜FMは前節、アウェイで広島と対戦。戦い方を変えてきた相手に対し、40分にエウベルの単騎突破から先制に成功する。後半は前への圧力を高めた広島に押し込まれる時間帯もあったが、GK一森 純、CBの上島 拓巳、エドゥアルドを中心とした守備陣が体を張り、ゴールを割らせず。中盤から終盤にかけてあった複数の決定機こそ決めることはできなかったが、ウノゼロで5連勝を手にした。
今節は前節で欠場したメンバーも戻ってくる。出場停止だった永戸 勝也の先発復帰は確定事項。ふくらはぎに違和感を抱えていた畠中 槙之輔も復調し、先発が濃厚だ。ベストの布陣で臨めるのは好材料だろう。
最下位が相手という観点で難しさのある試合だが、湘南との前回対戦で得点したアンデルソン ロペスは「J1に簡単なゲームはない。湘南はすごく走るし、フィジカルの強さがあるチーム。アウェイでも絶対に負けたくない気持ちで前から来るはずだ」と警戒を緩めていない。マンツーマン気味にハメてくるであろう相手に対し、うまく試合に入れるかはポイントの1つとなる。
とはいえ、楽しみも多いゲームだ。名前を挙げるならば、植中 朝日だろう。広島戦で念願のJ1デビューを飾り、特長を発揮した。オフサイドを含めて三度あった決定機を仕留められず、「決定力が課題」と本人も自覚する一方で、「日本を代表するDF陣にも自分の持ち味が通用した」と自信も深めた。今節出場すれば、J1初ゴールを大いに期待したい。
対する湘南は4月1日の明治安田J1第6節・G大阪戦(4○1)を最後に3カ月間、リーグ戦で勝利から遠ざかっている。週中に行われた直近の第12節・浦和戦も1点ビハインドから同点に追いついたものの、守備陣が粘れず、その後3失点して大敗を喫した。3連敗中でその間の失点は『11』。守備の立て直しは急務となっている。
ただ、今節は浦和戦から中3日。日程面では中7日の横浜FMに対して不利なだけに、どれだけ修正できるかは不透明だ。浦和戦後に「もっと選手が自信を持ってプレーできるように準備しないといけない」と語った山口 智監督の手腕が問われる局面である。
さらに指揮官は「やり方を変える方法も考えなければならない」と戦術変更の可能性も示唆。従来どおり前からのプレスを選択するのか、それともブロックを敷くのか、はたまたシステムを変えるのか――。試合の入り方や立ち位置にも注目だ。
[ 文:大林 洋平 ]

