1点を追う79分に、大橋 祐紀の前線でのランニングが立田 悠悟の退場を誘う。相手が1人少なくなったことで湘南の圧力はさらに増し、最後の最後に勝点1をもぎ取った。
三協フロンテア柏スタジアムの入り口には『今日は勝たないといけない試合。』という幕が掲げられ、いつも以上にテンションの高い柏サポーターの圧も受け、前半に先制を許すというイヤな流れ。その中でも大きく崩れなかったことは、大敗が続いていたここ最近では見られなかった小さくない変化だ。
「すごく厳しい状況には変わりないですが、日頃から逃げずにやってくれていることがやっと形として、半歩出たのかなと思う」 試合後、山口 智監督はそう語り、「勝点1ではありますけど、『2』を失ったというよりも、前向きに『1』を拾えたという捉え方で次に向かいたい」と、“次につながる1ポイント”であることを強調した。
そして、水曜日の天皇杯3回戦はシティライトスタジアムで岡山と戦い、高卒2年目の鈴木 章斗と2種登録選手で地元凱旋となった石井 久継がゴールを決め、2-0で勝利。4月5日のJリーグYBCルヴァンカップBグループ第3節・清水戦以来となるJリーグ勢からの勝利を収め、リーグ戦15試合ぶりの白星へ向けて機運が高まっている。
この流れを勝点3へとつなげるために、ベテランの山田 直輝は「初心を思い出して、湘南の良さをしっかりぶつけていくことが重要。それができれば勝てるという保証はないですけど、勝ちに近づくために必要だと思っている」と語る。
対する福岡は前節、札幌に2-1で勝利し、連勝を収めた。今節は今季初の3連勝を目指してレモンガススタジアム平塚へと乗り込む。
懸念点は、前々節・C大阪戦で決勝点を挙げ、前節は2アシストを記録したルキアンが累積警告によって出場停止になること。ただ、前線には山岸 祐也や佐藤 凌我、古巣戦になるウェリントンといった選手たちがいる。彼らは3連勝に導こうと燃えているはずで、その活躍に期待したい。
状況は違えど、良い流れが来ている両者の一戦はどんな試合になるか。好ゲームになる予感が漂っている。
[ 文:舞野 隼大 ]
