ホームの京都は前節、札幌に3-0で勝利。 前半に原 大智が獲得したPKを自ら蹴って先制点を挙げると、後半には福田 心之助とパトリックが追加点を挙げた。原にとってはJリーグ復帰後の初得点。しかもJリーグ通算100試合出場という節目のゲームで決めたゴールだった。また、福田は中学・高校の6年間を過ごした古巣との対戦で決めた恩返しゴール、パトリックは切り札としての起用が続く中で結果を出し続け、2年ぶりの2ケタゴール達成と、選手それぞれにストーリーがあった。守ってもGK太田 岳志が好セーブを見せて、味方のハンドで訪れたPKも見事に防ぐなど大活躍。チームと個人、それぞれが好感触をつかむ快勝となっている。
アウェイの福岡は前節、新潟に0-1で敗れた。前半にサイドの深い位置から中央へ速いボールを送り込まれると、ゴール前へ走り込んできた相手選手をマークしたDFに当たり、オウンゴールによって先制点を奪われてしまう。後半はペースを握り、何度もゴール前でチャンスを迎えるが、相手の粘り強い守備を破れず、連勝は『5』でストップした。長谷部 茂利監督は「立ち上がりから失点するところまでで言うと、自分たちの流れに持っていけなかった」とゲームへの入り方を悔やむコメントを残している。一方で、好機を作った後半の戦いは決して悪いものではなく、修正点と継続すべき点を洗い出して、今節へ挑みたいところだ。
両者の前回対戦は4月9日の第7節。アウェイに乗り込んだ京都がパトリックのゴールにより先制したが、福岡が終盤の5分間で2得点を決めて逆転に成功。自らが獲得したPKを成功させたルキアン、途中出場から打点の高いヘッドでCKに合わせたウェリントン、2人のブラジル国籍FWの活躍により勝利をつかんでいる。福岡としては、その勢いを今回の試合に持ち込んで勝利を目指す。
一方の京都にとって、福岡はJ1に昇格した昨季以降、3戦3敗と苦手としている相手。ただ、昨季の2試合はいずれも先制点を奪われ、自分たちの持ち味を出し切れないまま敗れた不完全燃焼の感があったが、前回対戦では狙いとする試合運びから先制点を奪っている。昨季から今季にかけての成長は見せているだけに、次こそは勝利という結果をつかみたいところだ。曺 貴裁監督は「そういうことは良い意味で忘れて、戦術的にも精神的にも良い準備をして挑みたい」と目の前の試合に集中して、勝点3を取りにいく構えだ。
注目したいのは両チームの左SBだ。京都は三竿 雄斗が前節、京都加入後のリーグ戦初先発を飾ると、前線への好フィードでPK獲得を演出している。今季ここまで小さなケガや体調不良などで出場機会が少なかったが、ここに来て状態は上向き。攻撃の組み立てや正確な左足でのキックに期待がかかる。福岡は前嶋 洋太が左SBの定位置を確保している。個人で打開するドリブルやビルドアップ能力を生かし、左サイドでコンビを組む金森 健志らとともに繰り出す連動した仕掛けはチームの武器の1つとなっている。
試合は19時キックオフ。夏休み最後のナイトゲームで、記憶に残る好勝負を期待したい。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

