ホーム・札幌は先週、JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝・横浜FM戦を戦った。9月6日に行われたホームでの第1戦は後半アディショナルタイムに挙げた小柏 剛の劇的な逆転ゴールで3-2の勝利。しかし、10日に行われたアウェイでの第2戦は外国籍のアタッカー陣をスタートから起用してきた横浜FMに押し込まれ、0-3で大敗。2戦合計3-5となり、第1戦では相手が退場者を出したことなどを踏まえても、力の差を見せつけられた戦いだった。
天皇杯もすでに敗退しているため、札幌にとって残された大会はリーグ戦のみ。カップ戦敗退を引きずらず、その悔しさを晴らすべくリーグ戦の残り試合を戦い抜いていきたいところだ。今節の結果次第では1ケタ順位に浮上できる可能性もあるし、残り試合数が『8』もあることを考えれば、上位進出の可能性だって残されている。まずはこの湘南戦から勢いを作っていきたい。
一方、いよいよ気温が下がってきた9月の北海道に乗り込む湘南は前節、鹿島と対戦し、2-2で引き分けた。序盤こそ鹿島に押し込まれ、なかなか奪いどころを設定できずにいたものの、時間が経つにつれて守備の連動性が高まり、良い形で守備ができるようになっていく。立ち上がりに失点したものの、35分に大橋 祐紀の得点で同点とすると、43分には鈴木 章斗がゴールを決めて逆転に成功する。後半もその流れを継続して良い形で攻守を演じていたものの、勝利まであと一歩に迫ったアディショナルタイムにPKを決められ、引き分けに持ち込まれてしまった。
勝点3を目前にしながらも勝点1にとどまり、残留圏との勝点差は『4』に広がったが、夏場以降はどの相手とも接戦を演じており、悪くない戦いを継続できている。運動量をベースとしながら、グループでの攻守が洗練されていく中でより効率的にハードワークができるようになり、好ゲームにつながっている印象だ。1つのきっかけを得られれば、流れをつかみそうな雰囲気がある。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、やはりどちらもハードワークを土台に戦っているだけに、この部分が焦点になるだろう。湘南は連動性を高めることで効率的にプレー強度を発揮している印象だが、札幌は徹底して出力を高めることで相手を押し倒し、迫力を感じさせている。
両者によるハードワークを押し出したバトルは、間違いなく観衆を熱くさせてくれるはず。試合は19時キックオフ予定だ。
[ 文:斉藤 宏則 ]

