横浜FMは前節、アウェイで名古屋に1-2の逆転負けを喫した。5バックでブロックを敷く名古屋に対し、主導権を握りながら試合を進めると、54分に永戸 勝也が強烈なシュートを突き刺して先制する。そこから1点のリードを保って推移していたが、直前の交代が認められずに10人の状態だった77分に同点に追いつかれる。そして、引き分けかと思われた中で迎えた90+2分、FKを直接決められてしまった。
前節までの横浜FMの星取り表は、開幕戦から○●○●と勝ちと負けが交互に続いており、いまひとつ調子が上がってこない。その原因の1つとして、今季から中盤を逆三角形にし、より攻撃に比重を置いた[4-3-3]を採用している中で、得点数が伸び悩んでいることが挙げられる。名古屋戦後に水沼 宏太はこうコメントを残している。
「追加点を取れなかったのは自分たちの責任。得点できるチャンスはあった。やっぱり追加点を取らないと何が起こるか分からない。そこに自分たちは意識を向けていかないといけない」 もちろん10人の状況で失点した不運もあったが、それも含めて「一瞬のスキを見せてしまったのは自分たちの責任」(水沼)と、あくまで外ではなく内に矢印を向けている。そして、得点のにおいがしなかったわけでもない。水沼は際どいクロスのシーンを引き合いに、「中がワンテンポ早く入ればとか、人数をかけられたシーンもあった。そこをすり合わせれば、得点も入る」と手ごたえも持っている。今節は「あと少し」、「チャンスは作った」で終わるのではなく、ゴールという結果を一度と言わず、二度、三度と手にできるかに注目したい。
対する川崎Fは前節、FC東京との“多摩川クラシコ”で会心のゲームを披露。3-0で制し、3月初旬から続いていた連敗を『3』でストップ。その勝因の1つに、中盤をダブルボランチにしたシステム変更が挙げられる。「これまでの戦いを踏まえ、システムも含めて考えなければならないと至った。今後、改善を含めて良い形で続けていければいい」と鬼木 達監督は語る。2試合続けてライバルとのビッグマッチとなる今節も、前節で採用したシステムの継続に含みを持たせたが、最終判断が注目される。
多くの観客を集めるダービーが平日のナイター開催というのは少し残念だが、両サポーターの熱量も相まって熱戦が繰り広げられるビッグマッチというのは不変。ピッチで絶え間なく続けられるバチバチのバトルに目を凝らそう。
[ 文:大林 洋平 ]

