C大阪は前節・名古屋戦で開幕からの無敗記録が『8』でストップ。ホームに戻る今節は仕切り直しの一戦となる。対する横浜FMは、24日に蔚山(韓国)とのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦を戦い、第1戦を含めた合計スコアが3-3に。PK戦の末に激闘を制し、クラブ初のACL決勝進出を決めた。そこから中2日と日程面は厳しいが、リーグ戦での上位浮上を目指し、アウェイに乗り込む。
開幕から快進撃を続け、第8節終了時には首位に立ったC大阪だが、近年は鬼門となっているアウェイ・名古屋での前節は1-2で敗戦。9戦目にして今季初黒星を喫し、首位の座を1試合で明け渡した。しかし、名古屋戦で示した内容は胸を張れるものであり、下を向く必要はない。特に前半はハーフコートゲームと言える展開を作り出し、90分を通してボール支配率、シュート数、ゴール期待値など多くのスタッツで相手を上回った。良い時間帯で仕留め損ねた攻撃、セットプレーでの守備対応と課題も明確に残ったことは確かだが、「試合後には『前を向いていこう』という声が出ていた。もちろん結果は残念だったが、『やっているサッカーに間違いはない』という自信も選手たちからは伝わってきた」と小菊 昭雄監督が話したように、今季ここまで積み重ねてきたサッカーに手ごたえはつかんでいる。今節は、名古屋とはスタイルが真反対の横浜FMが相手であり、今季のC大阪が目指す3トップの攻撃力を存分に生かした“アタッキングフットボール”の先駆者だ。そんな相手にひるむことなく自らのサッカーを貫き、その先にある勝利を目指す。
C大阪の注目は、古巣戦となるレオ セアラ。横浜FMから完全移籍で加入した昨季も12点と自己最多の得点数を記録してチームを引っ張ったが、副キャプテンにも就任した2年目の今季はここまで9試合で6得点とハイペースでゴールを量産している。「今年はクラブ創設30周年ということで、クラブも力を入れている。選手もそれを理解して、全員でベストを尽くして、毎試合戦っている。自分自身、昨年に比べて、さらに良い準備をしてシーズンに臨めている。今年は期待してほしい」。充実のコメントを残す“桜のエース”の5戦連発に期待したい。
横浜FMは第8節・湘南戦以来2週間ぶりのリーグ戦となる。その湘南戦は2-1の状況で相手に退場者が出て数的優位になりながら、終盤に追いつかれて勝点2を失う悔しい結果に終わった。今節は日程面での不利は否めず、苦手にしているアウェイでのC大阪戦ではあるが、ACLファイナリストとしての誇りも胸に、控え選手も含めた18人全員、チームの総力を結集させて勝点3をもぎ取りたい。
[ 文:小田 尚史 ]


