ゴールデンウィーク3連戦のうち2戦がホーム開催とあって、なんとしてもホーム連敗は避けたいところだが、対戦するのは名古屋、川崎F、横浜FMとそれぞれ毛色の違う手ごわい相手だ。連戦で対策を施す時間も不足するため、チームの総合力が問われる3試合となる。
この試合に臨むにあたって、ペア マティアス ヘグモ監督は24日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦・鳥取戦に“主力”メンバーを送り込んだ。試合のすう勢が決した終盤こそ堀内 陽太やエカニット パンヤら出場機会の少ない選手たちにチャンスが巡ってきたが、先発で実験的起用をされたのは武田 英寿だけだった。
これはルヴァンカップが従来のグループステージではなく、初戦からノックアウト方式にレギュレーションが変わった影響もあっただろう。浦和に限らず、大胆なターンオーバーを実施しないクラブが多かった。
ただ、ペア マティアス ヘグモ監督は鳥取戦に先立つ会見で「あらゆる機会を利用して関係を築き続け、前向きな答えを導き出したい」とも発言していた。極力メンバーに手を加えずに、実戦で関係性の深化を促すことを優先させたとも言える。
その結果、カテゴリーの違う相手とはいえ5得点を叩き出しての快勝。G大阪戦の敗戦ショックを払しょくし、成功体験を得ることができた。ただ、その代償として“主力”選手たちには休養が与えられず、ここから先の8試合が中4日以内と、実質的にはG大阪戦から数えて10連戦の過密日程になる。
疲労の管理とコンビネーションの成熟とに、いかに折り合いをつけていくかも今後の課題となるが、さしあたって今節に向けてはポジティブな要素が強い。鳥取戦では今季初出場の武田がゲームメークのみならずフィニッシュやセットプレーでも存在感を発揮。そのまま継続起用される可能性も十分にある。
武田を得意の右インサイドハーフで起用したことによって、普段の右ではなく左でプレーした伊藤 敦樹にも良い刺激があった。周囲の選手や視界の違いに加えて「ほぼほぼぶっつけ本番だった」ことから若干の戸惑いがありつつも、「自分にとっても大きなゴール」を記録。決定機を逃し、失点にも絡んでしまったG大阪戦のダメージを自ら振り払った。そして、「そこまで悪い流れとは思っていないが、少しそういう空気は漂っているので、その雰囲気を払しょくしたい」と今節に臨む。
一方の名古屋は開幕3連敗の不調はどこへやら。6試合負けなしの勢いでアウェイに乗り込んでくる。前節・C大阪戦では先制直後に追いつかれながらも押し切って2連勝。“埼スタ”での浦和戦は苦手としているが、上位を視界に捉えているだけに、勝点3を持ち帰りたい。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
