3日のJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝第1戦は1-1の痛み分け。アウェイゴールを含めれば浦和が半歩リードしているとも言えるが、2-2以上の引き分けでは逆に敗退となる。スコアの推移に戦い方を対応させなければならない難しさも抱える一戦だ。
そして浦和の現状を整理すると、準々決勝第1戦ではアレクサンダー ショルツが負傷交代。さらに6日の明治安田J1第24節では柴戸 海と平野 佑一までもが負傷交代となり、度重なるアクシデントに見舞われた。
中でもアレクサンダー ショルツの不在は大きな痛手となり、J1第24節では替わって出場した知念 哲矢が経験不足を露呈。自らのミスで失点を招き、試合の流れを手放す結果となった。準々決勝第2戦まで準備期間が中3日(移動も含めれば実質的に中2日)と短い状況で、いかにメンタルを立て直せるかが急務となる。
幸いというか、6日の試合では大幅なローテーションを行ったため、左CBは引き続き知念が務めることになりそうだが、“主力”のほとんどは健在。知念は試合後、さすがに元気がなかったものの、「(次は)絶対勝ちます。次は本当にアグレッシブにプレーして、今日のプレーを挽回できるようにやっていきたいです」と締めくくった。
一方、コンビを組む岩波 拓也はというと、試合後すぐに切り替えられたのか表情もさっぱり。冷静に試合を振り返りながら、「しっかりと修正して次の試合に臨みたいと思います。今日これだけ悔しい試合をやられたので、勝って突破を決めたい」と意気込んだ。
この2試合を振り返ると、名古屋の個の強さや激しさ、対策にしてやられた面もあるものの、それ以上に自分たちのミスから委縮してしまった面が強い。7月の好調を思い出して自分たちのプレーを取り戻すことができれば、それほど難儀な試合にはならないはずだ。
対する名古屋は上り調子にある。ボールを握りたい浦和に対して、名古屋はリアクション型。同じ相手との連戦は、出方をうかがいながら守備陣形を構築し、スキを突いて攻めかかる名古屋のスタイルのほうが有利に働く。
さらに浦和との連戦では永井 謙佑、重廣 卓也、永木 亮太ら夏の新戦力がそろって活躍。守備に追われるばかりだった相馬 勇紀も輝きを取り戻した。ディフェンスラインでは若い藤井 陽也が、まるで丸山 祐市と中谷 進之介を従えているかのような存在感を放っている。充実の戦力を武器に、J1第24節で大勝した勢いを持って埼玉スタジアム2002に乗り込んでくるだろう。
浦和としては、ここ2戦は豊田スタジアムの雰囲気に呑まれた面もあった。しかし今度は“埼スタ”、そして声出し応援の解禁(※声出し応援運営検証対象試合)でもある。ピッチ上とスタンドが連係し、圧倒的な雰囲気とサッカーで準決勝進出を決めたい。昨季のルヴァンカップ王者と天皇杯覇者。この試合で、昨季カップウィナー同士の対決に決着がつく。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
