JリーグYBCルヴァンカップはベスト8が出揃い、連覇を狙う名古屋は浦和と準々決勝を戦うこととなった。名古屋と浦和は週末の6日にも明治安田J1で対戦予定。8日間で3試合を行うことになっている。
豊田スタジアムで行われる第1戦は、そのすう勢を決める大事な初戦。どちらも相手の生きた情報を得ながら先手をとりたい試合になる。両者は6月18日に埼玉スタジアム2002で行われたリーグ戦で対戦しており、浦和がセットプレーから2点を先行。さらに前半のうちに1点を追加し、後半も優位にゲームを進めて3-0と完勝した。
そして、そのゲームをきっかけに両チームは大きく変化している。
当時の浦和は「負けもしないが勝てもしない」という煮え切らない状況。リーグ戦9試合連続未勝利で、そのうち8試合が引き分けという結果で名古屋戦に臨んだ。
逆に名古屋は、浦和戦の直前にリーグ戦での連勝が『3』で止まったが、上位に迫っていこうという勢いのある状態だった。
結果は前述のとおり浦和の圧勝。そしてその後の浦和はリーグ戦で4勝2分と勝点3をどんどん積み上げ、上位に迫る勢いを見せている。一方で名古屋は1勝3分1敗(1試合は中止)と勝ち切れない試合が続き、ハッキリと明暗が分かれてしまった。
リーグ前節も名古屋は悔しい結果に終わった。1点を先行されたものの、後半にレオ シルバのテクニカルなシュートと、マテウス カストロの強烈なシュートで逆転。そのままリーグ戦2試合ぶりの勝利を収めるかと思えば、後半アディショナルタイムにセットプレーから失点を喫し、タイムアップ寸前で勝点2を落とした。
名古屋は負傷者に加え、新型コロナウイルス感染症の陽性者も出ている。ただ、このルヴァンカップで結果を残したいと野心を持つ選手が多いかもしれない。試合に出場できるかできないかボーダーにある選手が意地を見せ、2戦合計で戦う上で必須の“ホームでは複数得点無失点”を狙いたい。
一方、好調・浦和はリーグ前節で川崎Fに3-1で勝利。川崎Fは新型コロナウイルス感染症の陽性者が多数出たため、ベンチ入りメンバーを5人しか埋められず、そのうち3人がGKという特殊な状況だった。そんな相手に対して、開始4分に伊藤 敦樹が頭で合わせて先制。17分にも伊藤から渡ったボールを松尾 佑介が決めてリードを広げると、後半はPKで1点を失ったものの、85分に岩尾 憲が相手を突き放すゴールを決めて逃げ切った。
浦和は直近5試合で11ゴールと攻撃陣が好調。ルヴァンカップはアウェイゴールも重要なポイントとなる。もし敗れたとしてもアウェイゴールを奪い、なおかつ1点差なら十分な成果と言える。まずは1点を奪うこと。それを最低限のテーマに戦いたい。
2戦のトータルスコアで争われる準々決勝。両チームの勝負の駆け引きも見逃せない。
[ 文:斎藤 孝一 ]
