昨季のリーグ戦での対戦成績は、新潟が2勝。ホームでは0-2の劣勢から、伊藤 涼太郎のハットトリックで3-2に逆転した劇的勝利で、サポーターの記憶に刻まれる試合となった。また、アウェイではクロスに詰めた長谷川 巧がオウンゴールを誘発し、1-0で勝利している。
また、昨季はJリーグYBCルヴァンカップでも対戦し、こちらは福岡が2勝。福岡はそのまま勝ち進み、同大会でタイトルを獲得している。
新潟のリーグ戦直近3試合の成績は1勝2敗。明治安田J1第13節・浦和戦では0-3から2-3にまで迫ったが、終了間際に失点して突き放された。続く前々節・横浜FM戦は先制を許したものの、後半に3点を返して逆転勝利。勢いに乗って臨んだ前節・湘南戦は、6試合ぶりの先制に成功したものの、自陣でのミスから追いつかれ、後半に逆転を許している。
チームを取り巻く状況としては、負傷者が続いている。ここまで、5月の公式戦6試合で、6人が試合中に担架で運び出される事態となっている。こうした中でも、出場機会を初めて、あるいはひさびさに得た選手が結果を出していること、複数得点が生まれていることは光明となっている。
リーグ直近3試合で2点を決めているのは長倉 幹樹。大卒ルーキーの奥村 仁は横浜FMを相手に、初先発で初得点を挙げた。また22日のJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦・秋田戦では、高卒ルーキーの石山 青空が初先発で初出場し、プロ初得点。これをアシストした奥村も追加点を決め、2-0でプレーオフラウンドへとコマを進めることができた。
JFA・Jリーグ特別指定選手を加えてベンチ入り人数を満たす状況での戦いが続いているが、「そういうときほど研ぎ澄まされるものがある」(松橋 力蔵監督)と、一体感を切らすことなく戦い続けている。ルヴァンカップで延長戦を戦ってから中2日の今節。デンカビッグスワンスタジアムでより多くの声援を受けながら、ホームでの連勝を刻んで勢いに乗りたい。
注目選手は、今節出場でJ通算100試合出場となる秋山 裕紀。ゲームキャプテンとしてピッチに立ち続け、長短の正確なパスで攻撃を操っている。メモリアルな試合での活躍に期待したい。
福岡はリーグ直近3試合で1勝2敗。第13節で京都に3-2で勝利したあとは、前々節から神戸に0-1、C大阪に0-3と敗れ、今季二度目の連敗を喫した。さらに22日のルヴァンカップ3回戦・柏戦は1-1で迎えたアディショナルタイムに相手CKから失点を喫し、敗退となった。「ここのところ交代で入るところで自分たちの共有が少し欠けているのかなと。心がつながっていないような素振りがそこかしこに見える」と、試合後の会見で長谷部 茂利監督は振り返り、中2日で立て直しを図ってアウェイに乗り込む。
また今節は、チーム最多の6得点を記録しているシャハブ ザヘディを出場停止で欠く。シャハブ ザヘディは前節・C大阪戦に続き、ルヴァンカップの柏戦でも退場処分となっており、リーグ2試合で出場停止処分となる。
互いに苦しい状況も抱えながら、相まみえる一戦。浮上のきっかけをつかむチームはどちらになるか。
[ 文:野本 桂子 ]

