前回対戦のリベンジを果たすには絶好のときと言える。現在リーグ戦5連勝、天皇杯を含め公式戦7連勝と好調。リーグ戦直近3試合で無失点と、チームの武器である堅守は完全に回復。前節・横浜FC戦では佐藤 凌我の2ゴールで3試合ぶりの複数得点も実現した。攻守でのレベル向上が見られ、チームには自信がみなぎる。
このような状況にありながら、主将の奈良 竜樹が「自分たちは優れているんだと思った瞬間に負ける。常に自分たちにプレッシャーを掛け、甘えずに一試合一試合を戦っていく。それができているからの連勝だろうから、それを継続することが大事」とコメントしており、自信が過信や慢心に変わることはなさそうだ。
そんな中、今節で勝てばリーグ戦6連勝。これは2021年に記録したJ1におけるクラブ連勝記録と並ぶものになる。長谷部 茂利監督が「次で勝てばチームのJ1連勝記録タイ。まずそれを達成して、記録更新の流れを作りたい」と言うように、連勝記録更新への大事なステップであることが今節での大きなモチベーションとなる。
一方の新潟は今季いまだ連勝がなく、勢いを作り出すのに苦労している状態が続く。しかし、粘り強さは出てきた。第15節・G大阪戦で2連敗を喫したあとに連敗はなし。前節・湘南戦では2点のビハインドを追いついて、勝点1を手にしている。長谷部監督も「負け、あるいは引き分けることもあるが、以前と同じコンセプトを前面に出して戦うことに成功している。そういう意味ですごく良いチームだと思う」と新潟の地力を高く評価している。
前回対戦で素晴らしい活躍を披露した伊藤の海外移籍は確かに痛いだろうが、湘南戦では負傷離脱していた高木 善朗がリーグ戦復帰2戦目で2ゴールを決めた。その1点目は高木にとってはうれしい今季初ゴール。さらに、夏の移籍期間で群馬から完全移籍で加入した長倉 幹樹が湘南戦で存在感を発揮。左サイドハーフに入ると複数の好機を演出し、チームの1点目にも絡んだ。
福岡の奈良が「伊藤選手はチームを離れたが、いたときと同様に良いサッカーをしているわけだし、スキを突いてしっかりと決めることができる選手がいることをしっかり理解して試合に臨みたい」と気を引き締めるように、攻撃力は依然として高い。
湘南戦で2失点を喫した守備だが、松橋 力蔵監督が「『ここは譲れない』というところに対する感度が少し低いような失点」と言うように、戦術ではなく、個とグループの意識の改善で修正できるレベルにあるという認識。ボール保持にこだわりながら失点のリスクを抑える集中力を保った守備ができれば、3試合ぶりの勝利に近づけるはずだ。
[ 文:島田 徹 ]


