広島はホームでの明治安田J1第12節・名古屋戦、第14節・鹿島戦に敗れて連敗を喫したあと、アウェイの戦いで勢いを取り戻した。前々節・京都戦で5-0の勝利を飾り、JリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦では東京Vに3-2で勝って、次のラウンドへコマを進めた。前節・C大阪戦は1-1のドローとなったが、ミヒャエル スキッベ監督は「面白い試合だったとは思います。70分間は、より優れたチームだったと思います」と試合を総括しており、チームはアグレッシブさと堅さを取り戻してきている。
磐田は第12節から東京V、鳥栖、札幌に敗れて3連敗となったが、前々節・浦和戦を1-1で引き分けて連敗を止め、前節・湘南戦は0-2からの逆転勝利を収めた。ジャーメイン 良が離脱してから得点力に苦しんできたが、湘南戦で山田 大記が今季初得点、レオ ゴメスも加入後初得点を挙げるという明るい材料もあり、復調の兆しをつかんでいる。
今節はお互いに勝ってさらにはずみをつけていきたい一戦で、特に広島はカップ戦も含めて9試合を戦うタフな1カ月の最初の試合になるだけに、勝って勢いを出していきたいところだ。塩谷 司が「目の前の試合に一つひとつしっかりと向き合っていかないといけない」と連戦を見据えたとおり、まずは今節に勝つことにすべてを注ぎ込んでいきたい。
試合のポイントは、外国籍アタッカーと途中出場する選手たちの躍動か。
広島はマルコス ジュニオールがリハビリ中で、エゼキエウも少しずつ練習に合流できるようになってきた状態だが、前節は出場がなかったピエロス ソティリウが今週は良い形で準備をスタートすることができており、前節で復帰したドウグラス ヴィエイラはもう心も体も準備万全だ。
チャンスを得点につなげられない問題を抱えている広島にとって、やはりフィニッシュの部分は外国籍アタッカーに期待したいところ。特にドウグラス ヴィエイラの勝負強さは頼もしい限りで、本人も開幕戦以来となるエディオンピースウイング広島でのプレーを楽しみにしており、「すごくキレイなスタジアムだし、サッカー専用のスタジアムは気持ちが高まる。自分も自分自身にすごく期待している」と話している。
磐田は存在感を高めているマテウス ペイショットに大きな期待がかかる。広島のCB荒木 隼人が出場停止となる中で、空中戦で優位に立ち、ゴール前でも力を発揮してもらいたいところ。前節途中出場して攻撃のギアを上げた古川 陽介、金子 翔太、ブルーノ ジョゼにも注目だ。
そして、ミヒャエル スキッベ監督の采配はもちろん、森保 一日本代表監督とともに広島の黄金期を支えた横内 昭展監督が、広島を相手にどんな采配を見せていくのかも楽しみなところ。間違いなく、最後まで目を離すことができない90分間になるはずだ。
[ 文:寺田 弘幸 ]
