翌7月1日には、磐田戦でゲームキャプテンを務めた伊藤 敦樹の新キャプテン就任を発表。同じく新たに副キャプテンとなった西川 周作も「敦樹がやるのが一番良いと思っていた。浦和レッズの育成組織で育った選手がキャプテンマークを巻くのはプレッシャーもあると思うけど、パワーに変えてくれると思う」と全面バックアップを表明し、世代交代の針を進める方向へとポジティブに舵を切った。
そしてピッチ上では、伊藤と同じ“98年組”が存在感を放ち始めている。
酒井 宏樹からポジションを“奪った”格好でもある石原 広教(※1999年2月生まれだが、学年としては1998年)は「宏樹くんがいなくなったぶん、自分に対する責任や注目度はさらに上がってくると思う。常に自分にプレッシャーを掛けながらやりたい」と決意を新たにした。アレクサンダー ショルツの“後任”に収まりそうな佐藤 瑶大も「圧で守るような圧倒的な存在感を宏樹くんやショルツから感じていたので、それを自分も纏いたい」と、彼らに並ぶようなワンランク上の選手を目指すことにチャレンジする。
また、石原は「世代的にも自分たちが中心になっていかなきゃいけない。敦樹もキャプテンになりましたし、自分たちがしっかり支えてチームを盛り上げていきたい」と新主将を支える宣言。ケガからの復帰を目指す大久保 智明、安部 裕葵(※早生まれのため同学年にあたる)らも含めた98年組が今後の浦和の中枢を担っていきそうだ。
ただ、負傷者が徐々に復帰し始めているとはいえ、まだまだ人員は不足している。安部、中島 翔哉、サミュエル グスタフソン、関根 貴大、松尾 佑介、前田 直輝らはいまだ別調整が続いており、今節新たにメンバー入りの可能性があるとすれば小泉 佳穂と大久保くらいだろうか。2列目、特に両サイドが手薄な状態のため、新加入の二田 理央、本間 至恩(※7月8日にウィンドーが開く登録期間で登録が済み次第出場可)がどれだけ早くコンディションを整えられるかが戦局を大きく左右するだろう。
一方の湘南は状況が芳しくない。前節は順位のきっ抗する京都に競り負け、19位に転落。大型連敗こそ喫していないものの、明治安田J1第16節・磐田戦から6戦未勝利と勝星から遠ざかっている。
前節は24分の失点を取り返すことができないままの敗戦となり、山口 智監督も「前半に腰が引けた戦いになったことがすべてだと思います。前半の戦い方は特に修正しないといけない」と臍を噛んだ。ここ4試合は複数失点こそしていないものの、すべて先制を許して苦しい展開となっている。試合の入り方に注力したいところだ。
また、この試合は浦和にとって、今季唯一の浦和駒場スタジアム開催。西川や佐藤など「駒場の雰囲気は好き」と語る選手も多く、伊藤が「思い入れもあるし、ここ2年くらい駒場開催は良いイメージがある」と語ったように勝率も高い。気がつけば、2位との勝点差は6ポイントと十分に射程圏内。連勝を伸ばして、上位に肉薄していきたい。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
