前回対戦は駅前不動産スタジアムで行われた今季開幕戦。新潟はかつてオレンジのユニフォームをまとっていた福田 晃斗に先制点を許したが、谷口 海斗のゴールで追いつき、後半には新井 直人(現・広島)がゴールを奪い、2-1と逆転勝利を収めている。
新潟は6月後半の3連戦を終えて2連休を挟み、リフレッシュ。今節が7月最初の公式戦となる。6月はJリーグYBCルヴァンカップ、天皇杯を含めて公式戦8試合を戦ったが、負けなしで締めくくった。
6月のリーグ戦5試合を見れば、小見 洋太が2得点、谷口が2得点と、取るべきFWの選手が点を取り、チームを勢いに乗せてきた。前節・札幌戦は52分に谷口が挙げた先制点を守り切り、4試合ぶりの勝利をつかんだ。リーグ戦では12試合ぶりのクリーンシート。それまでは3試合引き分けと勝ち切れていなかっただけに、価値ある勝利となった。
それでも、松橋 力蔵監督は「『良い状態だ』とばかり思っていてはいけない。『以前のように』という考えではダメだと思う。気を緩めることなく、リニューアルしないといけない」と油断はない。「『負けなし』ではなく、次は『勝ち続けている』という表現がついてくれば、さらに力をつけていける」とこの先を見据える。
今節で勝利を収めれば、11位まで浮上できるチャンスがある。まずは今月唯一のホームゲームでもある今節をしっかりと勝ち切り、今季初の連勝という結果でチームの進化を示したい。
注目は2試合連続ゴール中の谷口。前々節・広島戦では新潟らしい組み立てからの崩しをワンタッチゴールで仕上げ、札幌戦ではカウンターからドリブルで独走して決め切った。いずれもニアサイドを豪快に打ち抜く、谷口らしい形。流れが良くないときでも、個の力で決め切ることができるストライカーの3試合連続ゴールに期待がかかる。
また、前々節で復帰した小野 裕二は、移籍後初の古巣対決となる可能性もある。
対する鳥栖は公式戦7連戦の真っただ中で、今節はその5戦目となる。7月3日の明治安田J1第16節・横浜FM戦から中2日で、再びアウェイでの一戦に臨む。
第21節・柏戦ではマルセロ ヒアンの今季10点目で先制したものの、後半に与えたPKでの失点を契機に守備が崩れ、1-4で敗れていた。そこから中2日で迎えた横浜FM戦では守備を引き締め、54分に横山 歩夢のゴールで先制する。終盤は4バックから5バックに変え、パリ五輪に臨むU-23日本代表に選ばれた木村 誠二らが体を張り、1-0で勝ち切った。
2018年のJ1第33節を最後に勝利がなかった横浜FM戦で勝点3を奪い、連敗を『2』でストップ。2試合ぶりに降格圏を脱出し、はずみをつけて新潟戦に臨む。残留争いから抜け出すためにも、勝って浮上を図る。前回対戦で点を決めた福田は、2戦連続での“恩返しゴール”なるか。
良い流れをつかみつつある両チーム。果たして勝利を手にするのはどちらになるか、注目したい。
[ 文:野本 桂子 ]

