現在5位のG大阪は、前々節で札幌に勝利した勢いで前節・川崎F戦に挑んだが、7分にウェルトンが先制点を挙げて優位に試合を進めながらも、後半は川崎Fの勢いに押されると、終盤に追いつかれて痛恨のドロー。「特に前半のところで、チャンスシーンがあった中で決定力が不足していたところが問題だったと思っている。あそこで追加点を取る力が必要だった」とダニエル ポヤトス監督はシーズンを通じての課題でもある得点力について言及した。
上位浮上に向けても、名古屋戦は勝利が欲しい。ただ、4日後には天皇杯準決勝・横浜FM戦が控えている。今季、現実的なタイトル獲得の可能性が高い大会なだけに、名古屋戦はターンオーバーで挑む可能性も十分にありそうだ。
本来ならば、天皇杯準決勝で出場停止となるウェルトンのフル稼働を期待したいところだったが、川崎F戦では26分に負傷交代となってしまった。前節でG大阪デビューを果たした林 大地らを含めて、ダニエル ポヤトス監督が送り出す顔ぶれに注目が集まる。札幌戦で今季初先発となった福田 湧矢や成長著しい美藤 倫も計算が立ちつつあるだけに総力戦で挑むことになるだろう。
CB陣は層が薄いだけに、替えの利かないキーマンの1人となるのは古巣戦に臨む中谷 進之介だ。堅守を支えている中谷は「1点はもらっているし、それを守り切れていたのが前半戦で、いまはそれがポロっと失点するようになってしまっているので、なんとかしないといけない」と川崎F戦後に自らを戒めた。
名古屋の永井 謙佑やキャスパー ユンカーは昨季までの僚友とあって、特徴や強みは把握済み。その個の力で守備陣を引っ張りたいところである。
名古屋目線で見ても、長谷川 健太監督は古巣戦。11月2日に控えるJリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド決勝に向けて、はずみをつけたい一戦となる。前節は札幌に0-2で敗れているが、「ここ2試合、ポストやクロスバーに嫌われている試合が続いているなと思っている」と長谷川監督が振り返ったように、チャンス自体は作れている。G大阪同様に、決定力が課題となっている中、古巣相手に滅法相性が良く、パナスタにモチベーション高く乗り込んでくるであろうパトリックに期待がかかる。
G大阪はダニエル ポヤトス監督就任後、名古屋とは3試合を戦って1勝2敗。その3戦はどちらが勝とうともスコアは”ウノゼロ”で決着しており、ロースコアになる可能性は高い。
G大阪で一時代を築いた長谷川監督、名古屋への強い思いを持つ中谷、そしていまだG大阪サポーターから愛されるパトリックらの思いも、この試合を熱く盛り上げる要素だ。
キックオフは10月23日午後7時。気候はやや秋めいてきたが、ピッチ内での熱い戦いは必至だ。
[ 文:下薗 昌記 ]
