明治安田J1第31節・鹿島戦以降、守備に重きを置いた戦い方を採用して失点数減少に成功した柏。勝点1以上を着実に積み重ねていたものの、直近3戦では1分2敗と未勝利で、加えてその3試合では後半アディショナルタイムに失点を喫するといった、ダメージの残る試合が続いている。18位・磐田との勝点差は『4』だが、磐田は未消化試合が1つ多く、J1残留に黄色信号が灯っている状況だ。キャプテンの古賀 太陽はチームの苦境を認めつつ、「自分たちの力で残留を決めるチャンスはまだ残されている。そこに目を向けて前を向いてやっていこうと話しているし、敗戦を引きずる時間が本当にもったいないと思う。自分たちが勝つために良い準備を続けることに尽きると思う」と語った。
最終盤の時間帯での悲劇が続いているが、内容そのものは悪くないと選手たちは話す。「前節・福岡戦はけっこうゴールのにおいがしたし、良い形もあった」(木下 康介)。「福岡戦の立ち上がりはカウンターでピンチに遭う場面もあったけれど、そんなに苦しい感覚はなかった」(古賀)。だからこそ、細かい部分をどれだけ突き詰められるかが、いまの柏にとっては最重要事項。「誰かに任せるのではなく、全員が責任を持ってやっていく」(古賀)意識で最大限のパフォーマンスを発揮したい。
ボール保持に長ける新潟との対戦となれば、柏の非保持の時間が長くなることは明白。だからこそ、自分たちの守備時の振る舞いはポイントになる。「相手のスタイル的にも自分たちが前への圧力を掛けやすくなると思う。ただ、(新潟は)それをかいくぐれるうまさがあるし、(プレスを)はがされるシーンは何回も生まれるかもしれない。それでも自分たちのやりたいことを続けられるようにしたい」(古賀)。焦れずに、粘り強く新潟のパスワークに対応し、カウンターから一刺しを狙う。
対する新潟は直近6戦で1分5敗と、リーグ戦においては9月14日の第30節・湘南戦を最後に白星から遠ざかっている。その6試合のうち5試合で複数失点を喫している上、現在は3戦連続無得点と良い結果が出ていない。勝点差1で迎える柏との大一番で勝利を挙げ、残留争いから脱したい。
先週末に行われたJリーグYBCルヴァンカップ決勝・名古屋戦ではPK戦の末に敗戦。持ち味である攻撃的なパスサッカーを展開して相手を苦しめたものの、あと一歩が足りなかった。松橋 力蔵監督は試合後会見で「また期間もなくリーグ戦が始まる。今日は下を向くかもしれないけれど、明日から顔を上げて、次のゲームに向けて良い準備をしていきたい」と誓う。無念の準優勝に終わった記憶を胸に刻み、リバウンドメンタリティーを持ってアグレッシブな姿勢で戦い抜くはずだ。
3月に行われた前回対戦では1-1のドローに終わっている。今季二度目となる対戦で勝利を挙げるのは柏か、それとも新潟か。試合は11月9日、15:00キックオフだ。
[ 文:藤井 匠 ]
