前回対戦は、パナソニック スタジアム 吹田で相まみえた第2節。序盤からG大阪の連動したプレスがハマり、新潟陣内でボールを奪っては攻め込む時間が続いた。新潟の松橋 力蔵監督が「終始、ガンバさんのゲームだった」と評した試合は、宇佐美 貴史のPKが決勝点となり、1-0でG大阪が勝利している。
新潟は現在16位。残留争いから、あと1歩で脱出できるところまできている。降格圏の18位に位置する磐田とは勝点6差。今節で引き分け以上の結果を手にすれば自力で残留が決定する。仮に敗れた場合も、磐田が引き分け以下に終われば残留が決まるが、新潟にとって今節はホーム最終戦。現在7戦未勝利となっているだけに、松橋監督は「サポーターが喜んでいる姿を僕も見たい。1つになって、勝利を目指してやっていきたい」と必勝を期す。
前節・柏戦は1-1のドロー。0-1で迎えた後半アディショナルタイムに藤原 奏哉が今季5点目を決め、貴重な勝点1を得た。残留争いのプレッシャーの中、守備を固める相手に対して攻撃が停滞したことは勝ち切れなかった要因の1つ。その中でも、前線の選手のダイナミックな動き出しと、そこに思い切ったパスを打ち込むことによって流れを引き寄せた成功体験は今節につなげたいポイントだ。
小野 裕二は古巣であるG大阪との対戦に向け、「まずは相手がどうということではなく、しっかり勝つ。自分たちのホームで良いゲームをして、観に来てくれる人、テレビで応援してくれる人をしっかり満足させることが、僕たちが一番やらなければいけないこと。しっかり勝点を取って、自分たちの力で残留という結果を手繰り寄せなければいけない」とコメント。「ガンバでは大ケガをして、なかなか試合で元気な姿は見せられなかったので、自分が元気で、もう1回良い選手だと示せるように、しっかりプレーしたい。何人か一緒にやっていた選手もいるし、本当に楽しみ」と、この試合に臨む。
28日17時時点で、鈴木 孝司、島田 譲、トーマス デンの今季限りでの契約満了が発表されている。現在の新潟スタイルを構築する上で大きな力になった選手たちを、勝利で送り出したい。
G大阪は23日に天皇杯決勝で神戸と対戦。0-1で敗れ、惜しくもトロフィーを手にすることができなかった。試合直前に、エース・宇佐美の負傷離脱が明かされている。
リーグ戦に目を移すと、前節は磐田と対戦して4-3で勝利。先制を許したものの、3点を返して逆転。磐田の猛反撃で追いつかれたが、後半アディショナルタイムに坂本 一彩のゴールで勝ち越した。坂本はリーグ戦直近2試合で3得点。その間に行われた天皇杯準決勝・横浜FM戦でも延長後半アディショナルタイムに決勝点を決めるなど、最近は多くの試合で勝利へ導くゴールを挙げている。宇佐美の負傷離脱という影響もあり、天皇杯決勝に続いて、今節も最前線で得点源としての働きが期待される。
現在4位で、3位の町田とは勝点3差。来季のAFCチャンピオンズリーグエリートへの出場権獲得の可能性を残しているだけに、勝利は譲れない。
新潟は残留確定、G大阪は来季のアジアでの戦いに向けて。置かれた状況の中で最善の結果を手にするために、勝利のみを求めてぶつかり合う。
[ 文:野本 桂子 ]

