勝負を左右するポイントの1つになるかもしれないのが、試合勘。福岡は11月9日に行われた前節・C大阪戦以来の公式戦となる。長谷部 茂利監督は「中断期間中にトレーニングマッチも行っているのでそんなに心配はしていない。ただし、公式戦という意味では浦和さんが45分間やっているので、少なからずそこの感覚は持っているかもしれない」とコメント。
長谷部監督が言うとおり、浦和は11月22日に再開試合である明治安田J1第28節・川崎F戦で後半45分のゲームを戦っており(※雷雨の影響により、1-0と浦和リードで前半を終えた時点で中止となっていた)、公式戦での試合勘は福岡よりもあると考えられる。しかしそのゲームは1失点を喫してドローに持ち込まれ、またマチェイ スコルジャ監督が「本日のパフォーマンスは、われわれのスタンダードを下回るものになってしまったと言わざるを得ない」と話したように低調な内容に終わっているため、そこをどう捉えるか。
福岡にとって今節に臨むにあたっての大きなモチベーションになるのは、今季ホーム最終戦であること。また、今季限りでの退任が決まっている長谷部監督にとっての“べススタ・ラストゲーム”をなんとか勝利で飾りたいという選手の思いが一致している点もプラスに働きそうだ。
長谷部監督は今節のポイントについて、「浦和の攻撃力を考えれば、まずは守備が大事。それに加えて、やるべきことをやって得点を狙う。2得点を取れれば勝利に近づけると思う。そういう意味ではゴール前の質が大事。あとはこのゲームは特に攻守の切り替えが非常に重要になるだろう」と話している。また、浦和のマチェイ スコルジャ監督が川崎F戦後に口にした「これまでベンチスタートが多かった選手に出場機会を与えることを、残りの2試合でやっていきたいと思う」とのコメントに触れながら「そこは少し気になるところ」と言及。マチェイ スコルジャ監督のメンバー選考に対しての読みと、それへの対応策もポイントの1つに挙げている。
浦和にとって大事なのは前半の戦い方か。マチェイ スコルジャ監督も川崎F戦後に「前半の流れがあまり良くなく、後半に改善して結果を残す試合が多い」と最近の傾向を示している。福岡との今季一度目の対戦となった第5節は、前半にシャハブ ザヘディに先制ゴールを許しながら、後半に挙げた渡邊 凌磨とチアゴ サンタナのゴールで逆転勝利を収めた。当時はマチェイ スコルジャ監督が再就任する前でペア マティアス ヘグモ前監督が指揮を執っていたが、前述の傾向が表れて良い結果につながった例だ。
ただ、マチェイ スコルジャ監督が指揮を執った昨季のJリーグYBCルヴァンカッププライムステージ決勝で福岡に敗れた際には、前半の入りの悪さを指摘し、敗因の1つに挙げている。今回はメンタル面のコントロールを含めて、指揮官が前半の入りを良くするためにどんなアプローチをしてくるのかは注目点の1つになる。
[ 文:島田 徹 ]


