とはいえ、多くのものに一区切りがついた状況でもある。2週間前、前節・神戸戦までの3連戦でJリーグYBCルヴァンカップの戴冠を逃し、リーグ優勝の可能性もついえた。ACLもグループ2位通過に懸けるしかなく、残り2試合に全勝した上で他グループの結果が最大限好ましいものになる必要がある。
「モチベーションのところで言えば、非常に難しいと思います。あれだけのことが懸かったゲームをやったあとなので」(関根 貴大) 追い打ちをかけるように、21日にはマチェイ スコルジャ監督の今季限りでの退任が発表された。どの選手も、メンタル的には難しい状況だと口をそろえる。ただ、それでもプロとして戦わなければいけないと闘志を燃やしている。
「(メンタル的に)めちゃくちゃ難しいですけど、個人としてはあまり変わらないですかね。結局、目の前の試合に良い準備をしてということをやり続けるしかないので。最終順位がどうこうよりも、目の前の一試合で全力を出すことが大事かなと思いますし、そこができてこそのプロフェッショナルだと思います」(小泉 佳穂) 「(残り試合が)何も懸かっていない試合かというと違いますし、自分としては何か言葉をかけるというより、戦う姿勢を見せることを大事にしたい。そうすることでチームのスイッチが入るんじゃないかなと思いますし、それは連鎖するものだと思っているので、そういう選手がいれば僕も自然とスイッチが入ります。残り試合でそのスイッチ役になりたいと思っていますし、それぞれがそうすることが大事なのかなと思います」(関根) 15日の練習前には、マチェイ スコルジャ監督から「3位をキープするためだけの戦いではない。自分たちにできることをすべて見せてほしい」と訓示があった。今節はホーム最終戦でもあり、締めくくりを大事にしたい気持ちがある。
柴戸 海は「この1年間サポーターの皆さんと歩んで、良いことも悪いことも共有してきた。最後は良い形で終わりたい」と語り、西川 周作は「堅守と言われてきたけど、34試合終わって数字を残して、初めて堅守だったと言える」と姿勢を崩さない。
浦和はこの試合からACLを合わせて4連戦。再び厳しい日程を戦うことになる。3位確保だけでなく、今季のラストスパートをかけて、完走するためにも、さまざまな要素から是が非でも勝利をつかみたい一戦となる。
一方の福岡はルヴァンカップ決勝で浦和を下し、前節・G大阪戦にも勝利して連勝中。「チームはまだ盛り上がる。非常に良い勝利になった」(長谷部 茂利監督)と、有終の美を飾るための勢いがある状態だ。
チームは現在8位と、クラブ史上最高順位(8位)更新を狙える位置にいるが、ここから連敗すれば川崎Fと順位の逆転もあり得る。最終節のホーム戦にはずみをつけるため、こちらも負けられない戦いとなる。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
