一方のG大阪は前節、町田と対戦。前半終了間際に先制点を奪われると、以降は町田の壁を崩せないまま、0-1で敗れた。開幕戦の“大阪ダービー”で完敗を喫するも、その後は順調に勝星を積み重ねていたが、現在は3試合未勝利。こちらとしても、今節でトンネルを抜け出したいところだろう。
柏の注目選手は、左ウイングバックの小屋松 知哉。前節は68分にベンチに下がっているため、中3日で迎える今節も先発が濃厚だ。古巣戦となった京都戦では、左サイドから再三縦への突破を仕掛けてチャンスを作った。
小屋松 知哉は「こういう試合を経験することも大事だと思います」と京都戦を振り返りつつ、相手の高強度な守備に封じられた前々節・東京V戦も引き合いに出し、「レイソルが自分たちのスタイルを築く上で、東京V戦もそうだけど、こういうチームを相手にどう戦っていくのかは課題でもあります」と語っている。
対するG大阪の注目は、右サイドハーフのファン アラーノだ。前節は80分から出場すると、持ち味である高いキック精度とテクニックを生かし、終盤の猛攻をけん引。85分には、中盤から浮き球のパスをイッサム ジェバリに供給するなど、ボックス内に進入する上で重要な存在となった。今節はスタメン入りも予想される中、出場した場合は小屋松 知哉とは対峙する形も考えられるため、彼らの攻防は楽しみだ。
さらに、新加入のデニス ヒュメットも徐々に出場時間を伸ばしており、前節はイッサム ジェバリと2トップで先発。試合後には「ジェバリとの連係も良い感触がありましたし、(宇佐美)貴史との連係もうまくいったので、それをもっと次の試合に向けて磨きをかけていきたいです」と話しており、既存選手との好連係からゴールを奪いたい。
柏で10番を背負い、2011年にチームをJ1初優勝に導き、自身もJリーグ最優秀選手賞を受賞するなど、柏の黄金期を築いたレアンドロ ドミンゲス氏が先日逝去。まさかの訃報に多くの関係者が驚きを受ける中、柏のリカルド ロドリゲス監督も京都戦後に「柏レイソルファミリーにとって素晴らしい選手であったことに加えて、素晴らしいクラブの歴史に名を刻んだ偉大な選手でした」と話した。
さらに、名古屋時代にチームメートだった小屋松 知哉も「高い技術とセンスを持ったスーパーな外国籍選手で、見えている景色は違うものがありました。一緒にプレーできたことは僕の財産ですし、サッカー人生においても刺激になっています」と“キング”についての思いを語った。
柏にとって、今節は訃報を受けてから初めてのホームゲームとなるだけに、選手・スタッフも期する思いがある。41歳と若くして他界したブラジル国籍のレジェンドと多くの歓喜を味わった“日立台”でG大阪を撃破し、ひさびさの勝星を手にしたい。
[ 文:藤井 圭 ]
