4日後に今節・柏戦を控えていることもあり、宇佐美 貴史やウェルトンを温存したにもかかわらず、福島を寄せつけずに3-0で快勝。後半には中谷 進之介を早めにベンチに下げる余裕も見せ、疲労感なく柏を迎え撃つことになる。
柏戦以降は現在4位の神戸、2位の鹿島、首位の町田といった上位との戦いが控えている。だが、選手たちはまだ優勝争いという言葉を口にはしない。
「上位3連戦の前に、まずホームで柏に勝つことから始めないといけないし、柏戦で勝点3を取ることを皆で意識したい」と黒川 圭介は力を込める。
今季初の3連勝中だが、先の戦いを見ずに、まずは柏相手に勝ち切ることだけに集中する。
前節・湘南戦後の代表ウィークにダニエル ポヤトス監督が取り組んできたのは、攻撃の活性化。その一端が福島戦でもみて取れた。「敵陣の残り3分の1でのラインブレイクを重要視してきた」とダニエル ポヤトス監督は明かしたが、福島戦で山下 諒也が鋭い抜け出しから加入後初ゴールをゲット。また、チームにとってのさらなる追い風になりそうなのが、イッサム ジェバリが明らかにコンディションを上げてきたことだ。
柏戦の前線のユニットは宇佐美と坂本 一彩で構成されることになりそうだが、福島戦で今季初ゴールを決めたイッサム ジェバリは「チャンスを得てプレーした中で結果を残せたのは非常にうれしいし、これをしっかりと続けていきたい」とリーグ戦での今季初ゴールを目指す。
U-23日本代表のアメリカ遠征から戻ってきた半田 陸、イスラエル代表でプレーしたネタ ラヴィも含めて、ダニエル ポヤトス監督は充実した戦力からスタメンを送り出すことになりそうだ。
攻撃の活性化は一朝一夕で実現できるミッションではないが、心強いのはリーグ最少失点を誇る堅守が崩れる気配がないことだ。とりわけ注目は柏のアカデミーで育ち、柏でプロ生活のスタートを切った中谷である。すっかり“青黒”のユニフォームが似合うようになった中谷は、開幕から圧巻のハイパフォーマンスを継続中。柏攻撃陣の前に立ちはだかるだろう。
一方、前節・福岡戦で連敗を喫したことで12位に後退した柏にとっても、勝点3が欲しい重要な一戦だ。天皇杯2回戦では主力を温存しながらも、岩手に2-0で勝利。井原 正巳監督は「90分で勝ち切れたことは次の3回戦、そしてリーグ戦につながると思っている」と手ごたえを口にする。柏アカデミー出身の細谷 真大は日本時間12日に行われたU-23日本代表のアメリカ戦でゴール。今節はアカデミーの先輩・中谷とのマッチアップが予想されており、ここも今節の注目ポイントだ。また、マテウス サヴィオはブラジル時代の僚友でもあるダワンの前でよりモチベーションを高めるはず。
G大阪がリーグ戦4連勝を飾るのか、柏が4試合ぶりの勝利をつかむのか--。熱い試合になりそうだ。
[ 文:下薗 昌記 ]
