G大阪は昨季明治安田J1で4位でシーズンを終え、敗戦数はリーグ最少タイの『8』だったが、今季は第9節を終えて早くも5敗。新加入のデニス ヒュメットをチームに組み込むべく、新たに用いた[4-4-2]の新布陣も2試合連続で不発に終わり、今季初の連敗を喫した。美藤 倫は「なかなかプレスが今年はハマっていないので、(ボールを)持たれることはオッケー(という想定)で、試合に臨んだ」と前節・柏戦を振り返ったが、柏に61%のボール保持を許し、苦しい戦いを強いられた。
G大阪は直近4試合で1分3敗と勝利から遠ざかっている。チーム状態はどん底に近いのが実情だ。
「いくつかゴールを脅かすシーンを作ったと思うが、それを決め切ることができなかった」とダニエル ポヤトス監督は前節を振り返ったが、今季の5敗を振り返ると、うち4試合が完封負け。リーグワーストタイの得失点差は、攻守両面が低調であることを物語っている。
負の流れにピリオドを打ちたいG大阪。まず注目となるのはフォーメーションへのテコ入れの有無である。「いまチームにどのような選手がいるのか、そして相手にどこでダメージを与えられるかなども含めて、一番良い戦い方を選んでいる」と選手ありきの采配を意識するダニエル ポヤトス監督だが、攻守のバランスを考えれば、満田 誠をトップ下に配置する[4-2-3-1]が現状の最適解だろう。
一方で、守備が崩壊しているわけではないことは朗報だ。前々節・町田戦は直接FK一発に泣き、柏戦も1失点でしのいだが、「こぼれたところに人がいないというのは、今年のガンバにもよくあって、どうしても危険なエリアに人がいないので、最後のところで防ぎ切れないという場面は多い」と中谷 進之介。昨季の堅守を支えたコンパクトさを取り戻せるかどうかも、名古屋戦のポイントになりそうだ。
一方の名古屋は前節、湘南に1-2で競り負け、3連勝を逃した。最下位の新潟とわずか勝点1差という立ち位置を考えれば、アウェイでも勝ちにくるはずだ。
長谷川 健太監督は湘南戦後に「結果は非常に残念だったが、ケガ人も戻ってきた中で、また来週に向けてしっかり良い準備をしていきたい」とファイティングポーズを取り続けている。G大阪をかつて3冠に導いた名将が、古巣相手に見せる采配にも注目だ。
名古屋時代に親交を深めたキャスパー ユンカーと中谷 進之介のマッチアップや、2021年から2023年までG大阪に在籍した佐藤 瑶大(※2022年の7月から約半年間は仙台へ育成型期限付き移籍)が、宇佐美 貴史らかつてのチームメートに見せるパフォーマンスも必見。勝利に飢えた両チームの熱い戦いぶりに注目だ。
[ 文:下薗 昌記 ]
