C大阪は前節、広島とアウェイで対戦。開始からチアゴ アンドラーデ、ルーカス フェルナンデスの両ウイングが躍動すると、15分、鮮やかな攻撃から先制に成功する。GKキム ジンヒョン、登里 享平、中島 元彦、チアゴ アンドラーデと素早くつなぎ、中に仕掛けたチアゴ アンドラーデの背後を追い越した北野 颯太が、縦に運んでクロス。逆サイドから走り込んだルーカス フェルナンデスが合わせた。
直後に追いつかれたが、31分、40分、41分と立て続けに決定機を作るなど、前半は広島を圧倒。ただし、GK大迫 敬介のビッグセーブにも阻まれて勝ち越しゴールを奪えずにいると、後半は開始から選手を入れ替えて修正してきた広島を前に守勢に回る。ここをしのぐと、62分に交代で入った本間 至恩が左サイドで躍動。C大阪デビューとなった背番号19に引っ張られて盛り返す時間も作ったが、86分にロングスローから失点。内容的には互角以上に渡り合ったが、攻守に詰めの甘さをのぞかせて、今季二度目の逆転負けを喫した。
先制しながら好機で追加点を奪えず、同点または逆転に持ち込まれて勝点を落とした試合は早くも四度目。先制後の追加点、後半の試合運び、終盤の締め方。現在の課題は明白だ。
「後半、運動量が落ちたときに崩れている。そこでどう守るか。中でやっている選手が賢く守ることも大事」とは田中 駿汰。「やっているサッカーに自信はある。あとはそれを結果につなげるだけ。それが難しいことはここ数試合、実感しているけど、全員が責任を持って90分を戦い抜けば、絶対に勝てる」と北野 颯太も自らを鼓舞するように話す。今季からアーサー パパス監督を迎え、攻守に攻撃的に戦うスタイルは確かな積み上げとなってピッチに表れているだけに、細部を詰めて勝点3につなげたい。
C大阪、鹿島ともにリーグ屈指の得点力を誇る。ここ数試合、好調を維持しているC大阪のラファエル ハットン、チアゴ アンドラーデ、ルーカス フェルナンデスのブラジル国籍3トップと、鹿島のレオ セアラ、鈴木 優磨の2トップ。彼らと相手守備陣とのぶつかり合いは、今節の見どころ。特に昨季までの2シーズン、“桜のエース”として活躍したレオ セアラをホームに迎えるC大阪は、「絶対、レオに決めさせないようにしたい」(田中 駿汰)と選手たちの士気は高い。
一方、鬼木 達監督が就任して1年目の鹿島は、第2節・東京V戦からの4連勝で一時は首位に立つなど、盤石の強さを発揮していたが、上位対決となった前々節・広島戦で0-1と競り負けると、前節はホームで京都を相手に2点を先行する展開から3-4の敗戦。今季初の連敗を喫し、ホーム連続無敗記録も『27』でストップした。また、9日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦では、J2の山口にPK戦の末に敗れて公式戦3連敗。今節はそこから中2日のアウェイ戦と日程は厳しいが、上位に食らいつくためにもリバウンドメンタリティーを発揮したい。
[ 文:小田 尚史 ]


