試合を4日後に控えた練習後、心境を問われた小菊監督は「まだ実感がない。試合が終わったあとに、色んな思いがこみ上げてきたり、寂しさも感じると思いますが、いまは普段どおり。心境に変化はありません」とキッパリ答えた。続けて、相手が鹿島であることを問われると、「一番良いタイミングで鹿島とできる。勝利で終えて、(ホームで鹿島に勝てない)負の連鎖を止めて、全員で次のステージへ向かって進んでいきたい。クラブにとっても、自分にとっても、大きな試合」と決意を込めた。リーグ戦におけるホームでの鹿島戦は2010年のJ1第10節を最後に勝利がなく、現在は11連敗中。それだけに、指揮官としても14年ぶりの“ホーム鹿島戦勝利”を置き土産にしたい思いは強い。
前回の勝利で先制点を奪ったのが、ドルトムント(ドイツ)へ移籍直前の香川 真司だった。この事実を伝え聞いた北野 颯太は「今度は自分が決めて、勝利に導きたい」と意欲。自身がまだ高校3年生だった2022年、プロ初ゴールの相手が鹿島であり、この年はカップ戦ではあるがホームでの鹿島戦においても決めている。「今年1年の集大成でもあるし、ファン・サポーターの皆さんのためにも、勝って、ホーム最終戦を締めたい。小菊さんとできる試合も残り2試合で、ホームでは最後。寂しい思いもあるので、懸ける思いは違う。それをプレーで表現できれば」と今節に臨む意気込みを語った。中後 雅喜監督体制になって以降、4試合で1失点と守備の堅い相手に対し、チームとしても、どう攻略の糸口を見つけていくか。中央とサイドをうまく使い分け、崩していきたい。
アウェイに乗り込む鹿島としても、今節の持つ意味は大きい。来季のAFCチャンピオンズリーグエリートに出場する可能性を残すためにも、勝点3のみが求められる。直近は2試合続けてスコアレスドローに終わっているだけに、出場停止明けとなる鈴木 優磨を中心に、ゴールへの強い思いを表現したい。
最後に、今節に向けてコンディションを高めている山下がメンバー入りを果たすか、そして出場機会が訪れるかにも注目。「試合までの残りの時間で、良いコンディションを作って、良い準備をしてほしい。競争で(メンバー入りを)勝ち取ることが必要」と小菊監督。両チームの監督、選手、それぞれの思いが交錯する一戦を、ぜひスタジアムで体感していただきたい。
[ 文:小田 尚史 ]


