前節、C大阪はアウェイで福岡と対戦し、スコアレスドロー。マテイ ヨニッチが先発に定着して以降のリーグ戦4試合で2失点と堅守の構築に成功している。今節もJ1屈指の破壊力を誇る上田 綺世と鈴木 優磨を抑えることが勝利には欠かせない。マテイ ヨニッチとCBでコンビを組む西尾 隆矢も「自分は体の強さを持ち味にしているので、対人で負けたくない。(相手に)ボールが入ったときはガツンと行きたい。鹿島は強力なアタッカーも多いけど、ここでまた無失点に抑えることができれば、僕たちの価値も上がるし、自信にもなる」と目をギラつかせる。
守備の安定を継続した上で、鹿島の守備をどう攻略してゴールにつなげるかも今節のテーマ。直近の公式戦は2試合連続無得点ということもあり、「ボールを動かしながら、最後は大胆なトライも必要。今週の練習では、攻撃の優先順位を徹底した」(小菊 昭雄監督)と、ゴールへの意識づけも行った。「チームとして相手のコートまで運べてはいるので、最後のところで、もっと大胆にプレーしてもいい。チーム全体としても僕自身も、シュートを打てる場面で打ちたい」と中原 輝も話すように、選手個々としても、よりゴールへ迫るプレーを増やしていきたい。前節は負傷欠場した山中 亮輔が今節は復帰できる見込みであり、サイドからのクロスの精度も高めていきたい。
対する鹿島も、ホームに名古屋を迎えた前節はスコアレスドロー。リーグ戦に限ると2試合連続無得点で、現在は攻撃が若干停滞中。上田と鈴木に対する警戒も増している中、彼ら2人を前面に押し出す攻撃に加え、彼らをサポートし、より厚みのある攻撃を繰り出していきたい。
両チームともに攻撃陣の奮起に期待がかかる一戦だが、その攻撃を操る原川 力と樋口 雄太、両コンダクターのプレーにも注目。かつて鳥栖でともにプレーしたキックの名手。セットプレーも試合の行方を左右するファクターになりそうだ。
両チームは今月13日のJリーグYBCルヴァンカップAグループ第4節において、今回と同じヨドコウ桜スタジアムで対戦。この試合では鹿島が3-1で勝利。リーグ戦から先発を大きく入れ替えて臨んだC大阪に対し、上田が1得点1PK奪取と貫禄を見せつけた。C大阪としては、この一戦から学んだことを今節に生かしたい。
今節を終えると、全チームの消化試合数が『10』で並ぶ。リーグの約3分の1が終わることになり、各チームの立ち位置も少しずつ明確になってくる頃だ。鹿島は今節で勝てば川崎Fを抜いて首位に浮上する。C大阪も勝てば首位との勝点差は『4』になり、優勝争いに加わっていける。互いに今後の行方を左右する大一番。球際での激しい攻防も予想される一戦を勝ち抜くのは、今季のリーグ戦ホーム初勝利を目指すC大阪か、首位獲りをもくろむ鹿島か。熱きバトルが繰り広げられることは間違いない。
[ 文:小田 尚史 ]


