横浜FMは直近の第16節、アウェイでC大阪と対戦。ヘッドコーチを務めていたパトリック キスノーボ氏が正式に監督に就任してからの初陣となった中、前半はプレスがハマらず、C大阪に主導権を握られると、諏訪間 幸成のフィードをカットされたところを起点に24分に失点。後半はマークを修正して持ち直し、宮市 亮ら途中出場の面々がギアを上げていく。しかし、ネットを揺らした場面はオンフィールドレビューの末に取り消されたほか、シュートがポストに阻まれるなど運にも見放され、無得点に終わって4連敗となった。
今節は中2日とタイトな日程で、その後も中2日で週末のデーゲームが控えている。後半で盛り返したC大阪戦を受け、「このパフォーマンスを軸にここからどう伸ばしていくか」(パトリック キスノーボ監督)とのスタンスは当然大前提になるが、強度の維持を実現するには連戦での負荷分散は欠かせない。
一般論として、どのチームにも指揮官の基準や好みで選手選考の優劣がつけられるが、長いシーズンの中では、その多少の“不足分”に目をつぶってでもチームを回さないといけない局面が一度や二度は訪れる。まさにそれがいまだろう。中2日で水曜日のナイトゲームを戦い、次の試合は中2日でのデーゲームとなる最も厳しいスケジュール。その後も中3日ではあるが、連戦を2つ控えている。プレータイムを厳格に管理しながらチーム全体の出力を維持するマネジメントが求められる状況で、まさに新指揮官の胆力と腕が試される。
目標にすべきは、5連戦の5戦目にあたる25日の第18節・鹿島戦で、勝点獲得を期待できるようなチームコンディション作りを行うこと。どの試合も重要だが、いまの横浜FMの状態において、連戦で全勝を望むことは非現実的と言っていい。戦力をうまくやり繰りしながら勝点を積めれば、チーム力の底上げになり、士気も上がる。負け続けても先発を頑なに固定したことによる疲労で主力がコンディションを落とす負の連鎖にハマった上、控えメンバーのモチベーションを削いだ今季序盤のラーニングを絶対に生かさなければならない。
対する柏は、直近の第16節・岡山戦を2-0で制して10戦無敗かつ3連勝中と絶好調。今節は中3日と横浜FMよりも準備期間が1日多いが、公式戦6連戦の3戦目にあたる。一方、タイトなスケジュールの中でも選手を入れ替えながら、「チームは短期間の中、素晴らしい形で完成度を高めてきた」と語るリカルド ロドリゲス監督の手腕が光るだけに、今節もどのような先発構成となっても大崩れはしないだろう。引き分けが多かった課題も解消されつつある。ここで一気に4連勝を達成し、首位を追走したい。
[ 文:大林 洋平 ]

